【ニューヨーク=松浦肇】米国ジャーナリズム最高峰の賞とされる2008年度のピュリツァー賞が7日発表された。ミャンマーの反政府デモ取材中に銃撃を受けて死亡した日本人ジャーナリスト、長井健司さんの姿を撮影したロイター通信のカメラマン、アドリース・ラティフ氏(34)が速報写真賞を受賞した。
ラティフ氏は昨年9月、ミャンマーで起きた民主化デモを取材。当時、小型ビデオカメラで民主化運動のデモ隊を取材していた長井さんが銃撃されて路上に倒れ込んだ直後の瞬間をカメラでとらえた。「ミャンマーで起きたことをフレームに収めた劇的な写真」(同賞選考を担当するピュリツァー理事会)という。
調査報道賞は中国製の医薬品への有毒成分混入を伝えたニューヨーク・タイムズ紙と、(中国などからの)輸入規制の欠陥を報道したシカゴ・トリビューン紙が受賞した。
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