2008年4月8日 12時50分更新
今月「三越」と「伊勢丹」が経営統合して発足した大手デパートグループはすでに公表していた三越の店舗を大阪に出店する計画を変更して、伊勢丹を主体に出店する方針を固め午後、正式に発表する見通しとなりました。
ファッションなどに強みを持つ伊勢丹の進出によってデパート間の競争が一段と激しくなりそうです。三越は大阪・北浜に持っていた店を3年前に閉店した後、JR大阪駅北側に建設が進められているJR西日本の駅ビルに新しい店を出すことを表明していました。
しかし、三越と伊勢丹が今月1日に経営統合して大手デパートグループをつくり、改めて検討した結果、三越が出店するとしていた計画を変更して伊勢丹を主体に出店する方針を固めたもので、きょう午後、関係者が記者会見して正式に発表する見通しとなりました。ファッションなどに強みを持つ伊勢丹の方が幅広い世代の顧客を見込むことが出来ると判断したものと見られます。
新店舗の延べ床面積は約5万平方メートルで、JR京都駅ビルにある店舗と同じく、伊勢丹とJR西日本が出資するジェイアール西日本伊勢丹が運営し、3年後の平成23年春の開業を目指すとしており、伊勢丹としては初めての大阪進出となります。
伊勢丹が出店するJR大阪駅周辺は大手デパートの主力店舗が集中する激戦地ですが、経営統合によって業界トップに立ったばかりの三越伊勢丹の今回の決定を受けて、デパート間の競争は一段と激しくなりそうです。