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日本サイト更新日: 2002年10月18日 17:30

Category 1 Trojan.PWS.QQPass.C

発見日: 2002年10月14日 (米国時間)
最終更新日: 2002年10月17日 12:46 (米国時間)

Trojan.PWS.QQPass.C6はパスワードを盗用するトロイの木馬です。このトロイの木馬はパスワードとユーザ情報を盗み出します。このトロイの木馬はVisual Basicで作成されているため、Microsoft Visual Basicランタイムライブラリがインストールされている環境でのみ動作します。

注意: 2002年10月17日以前のウイルス定義ではこの脅威はTrojan.PWS.QQPass.gKb6として検出されます。

別名: Trojan.PWS.QQPass.gKb6

種別: トロイの木馬

感染サイズ: 123,392バイト

影響を受けるシステム: Windows 95, Windows 98, Windows NT, Windows 2000, Windows XP, Windows Me

影響を受けないシステム: Windows 3.x, Macintosh, Unix, Linux


  • 対応日(Intelligent Updater)*
  • 02/10/15(米国時間)
  • 対応日(Live UpdateTM)**
  • 02/10/16(米国時間)
    * Intelligent Updaterを通じたウイルス定義は随時更新されていますが、そのダウンロードとインストールは手動で行う必要があります。
    ** LiveUpdateを通じたウイルス定義は毎週水曜日(米国時間)に更新されています。
    LiveUpdateの使い方については、こちらをクリックしてください。

    threat assessment

    被害状況

    危険性評価グラフ

    Low Low Low

    被害状況:

    ダメージ:

    感染力:

    technical details

    Trojan.PWS.QQPass.Cが実行されると、次のことを行います。

    次の名前と一致するプロセスを探し、停止させようとします。

    注意: Windows NT 4.0上では、この動作は失敗します。

    • Kav9x.exe
    • Smenu.exe
    • Ravmon.exe

    トロイの木馬は%windir%\Notepad.exeのファイル名を%windir%\Mspad.exeに変更します。

    次にトロイの木馬は次のファイル名で自分自身をコピーします。

    • %windir%\Eudcedit.exe
    • %windir%\Freecell.exe
    • %windir%\Kaedit.exe
    • %windir%\Msscr.exe
    • %windir%\Notepad.exe
    • %system%\Mstray.exe

    これにより、メモ帳に関連付けられているテキストファイルを開くたびにこのトロイの木馬が起動するようになります。Trojan.PWS.QQPass.Cはその後、Mspad.exe(元のNotepad.exeファイル)を実行します。

    注意:

    • %windir% は可変です。トロイの木馬はWindowsのインストール先フォルダ(標準ではC:\WindowsまたはC:\Winnt) を探し出し、その場所に自分自身をコピーします。
    • %system%は可変です。トロイの木馬はシステムフォルダを探し出し、その場所に自分自身をコピーします。 このフォルダは標準ではC:\Windows\System (Windows 95/98/Me), C:\Winnt\System32 (Windows NT/2000)またはC:\Windows\System32 (Windows XP)です。

    Trojan.PWS.QQPass.Cはレジストリ値(必要な場合はレジストリキーも)を作成することでシステムをフックします。

    • 次の値を

      SystemKav %system%\MSTRAY.EXE

      次のレジストリキーに追加します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

    • 次のレジストリキーの(標準)値を

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\CLASSES\regfile\shell\open\command

      次のように変更します。

      (標準) %windir%\KAEDIT.EXE %1

    • 次のレジストリキーの(標準)値を

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\CLASSES\scrfile\shell\open\command

      次のように変更します。

      (標準) %windir%\MSSCR.EXE %1

    • 次のレジストリキーの(標準)値を

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\CLASSES\chm.file\shell\open\command

      次のように変更します。

      (標準) %windir%\MSSCR.EXE %1

    レジストリが上記のように改変されることにより、次の場合にTrojan.PWS.QQPass.Cが実行されるようになります。

    • システムの再起動時
    • レジストリファイルが開かれたとき
    • スクリーンセーバーの実行時
    • コンパイルされたヘルプファイルが開かれたとき

    Trojan.PWS.QQPass.Cのリソースには次の文字列が含まれています。

    • FileDescription: Task Monitor
    • InternalName: Winpad
    • OriginalName: Winpad.EXE

    recommendations

    Symantec Security Response では、すべてのユーザと管理者の皆様に対し、基本的なオンライン・セキュリティ対策として日常的に次のことを実行することを奨励しています。

    • 不必要なサービスをすべて無効化するか、あるいは削除する。OS の多くは標準で、FTP クライアント、telnet、Web サーバーなどコンピュータの操作に必ずしも必要ではない付加的なサービスをインストールします。そのような付加的サービスは、攻撃の侵入経路として利用されることが多いため、無効化あるいは削除することによって、攻撃経路をその分少なくすることができ、パッチ適用時にも更新が必要なサービス数を減らすことができます。
    • 1つ、あるいは複数のネットワークサービスが複合型脅威の攻撃を受けた場合には、パッチを適用するまでの一時的な回避策として、攻撃を受けているサービスをオフにするか、そのサービスへのアクセスを遮断する。
    • 常に最新のパッチを適用しておく。特に、公開サービスをホストしていたり、HTTP、FTP、メール、DNS サービスなど、ファイアウォールを介してアクセス可能にしているコンピュータに対しては必ず最新パッチを適用しておくよう心がけてください。
    • パスワード・ポリシーの徹底。複雑なパスワードを設定しておけば、セキュリティが低下したコンピュータ上に保存しているパスワードファイルの解読を困難にすることができます。また、攻撃を受けた場合でも被害を防止あるいは最小限に抑えることができます。
    • メールサーバーを、ウイルスが感染拡大を試みる際によく使用するファイル拡張子(.vbs、.bat、.exe、.scr など)が付いた添付ファイルを含むメールをブロックあるいは削除するように設定しておく。
    • ネットワーク接続しているコンピュータが感染した場合は、他のコンピュータへの感染拡大を防止するために、そのコンピュータをすみやかにネットワークから切り離し、その後、被害を受けたコンピュータに対し被害状況の分析を行ない、信頼できるメディアを使って復旧を図る。
    • 従業員に対し、次のことを徹底させる。
      • 予期せぬメールが届いた場合には添付ファイルを絶対に開かない。
      • インターネットからダウンロードしたソフトウェアについては、必ずウイルススキャンを実行し、問題がないことが確認できるまでは絶対に起動しない。
      • 既知のセキュリティホールに対応するパッチが適用されていない Web ブラウザーを使用している場合は、安全でない Web サイトにアクセスするだけで感染する可能性があることを留意する。

    removal instructions

    注意: 以下の手順は、Symantec AntiVrusおよびNorton AntiVirus製品シリーズも含め、現在サポート対象となっているすべてのシマンテック・アンチウイルス製品のお客様を対象にして記述されています。

    1. ウイルス定義を最新版に更新します。
    2. システム全体のスキャンを実行し、Trojan.PWS.QQPass.Cとして検出されたファイルをすべて削除します。
    3. トロイの木馬によってWindowsレジストリに行われた変更を元に戻します。

    具体的な手順については、以下のセクションをご覧ください。

    ウイルス定義を更新するには:
    ウイルス定義ファイルはすべて、Symantec Security Responseによる完全品質保証テストを通過した後で弊社サーバーにアップロードされています。最新版のウイルス定義は次の2通りの方法で入手できます。

    • LiveUpdateを実行する方法。LiveUpdateTM は、ウイルス定義ファイルと製品アップデートを最も手軽に入手いただける方法です。LiveUpdateを通じて配布されているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Responseの完全品質保証テストを通過後、危険度の高いウイルスが出現した場合を除き、通常は毎週水曜日にLiveUpdateTM サーバーにアップロードされます。この脅威に対応するウイルス定義がLiveUpdateを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(LiveUpdate)」欄の日付をご覧ください。
    • Intelligent UpdaterTM を使用してウイルス定義をダウンロードする方法。Intelligent UpdaterTM を通じて配布しているウイルス定義ファイルは、Symantec Security Response(シマンテック・セキュリティ・レスポンス)による完全な品質保証検査を通過後、米国時間の平日(月曜日〜金曜日)に随時、更新、アップロードされています。Intelligent UpdaterTM によるウイルス定義ファイルは、Symantec Security ResponseのWebサイトからダウンロードし、手動でインストールする方法でのみご利用いただけます。この脅威に対応するウイルス定義がIntelligent Updaterを通じて入手可能かどうかを判断するには、ページ上部に記載の「対応日(Intelligent Updater)」欄の日付をご覧ください。

      Intelligent Updaterのウイルス定義は、こちらからダウンロードいただけます。Intelligent UpdaterTM を使用してウイルス定義ファイルをダウンロード、インストールする方法については、こちらをクリックしてください。

    感染ファイルを探して削除するには:

    1. Norton AntiVirus (NAV)を開き、すべてのファイルがスキャン対象として設定されているか確認します。
    2. システム全体のスキャンを実行します。
    3. Trojan.PWS.QQPass.Cに感染しているファイルが検出されたら、[削除]をクリックします。

    レジストリから値を削除するには:

    注意:システムレジストリに変更を行なう際には、事前にバックアップを作成することを強くお勧めします。レジストリに不適切な変更を行なうと、データの喪失やファイルの破損など修復不可能な問題が生じる可能性があります。指定されたキーのみを修正するよう注意してください。レジストリの編集作業を始める前に必ず「レジストリのバックアップ方法」をお読みください。

    1. [スタート]ボタンを押し、[ファイル名を指定して実行]をクリックします。[ファイル名を指定して実行]ダイアログボックスが表示されます。
    2. regeditと入力し、[OK]をクリックします。レジストリ エディタが開きます。
    3. 次のレジストリキーを選択します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

    4. 画面右側で次の値を削除します。

      SystemKav %system%\MSTRAY.EXE

    5. 次のレジストリキーを選択します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\CLASSES\regfile\shell\open\command

      画面右側で次の値をダブルクリックします。

      (標準)

    6. [値のデータ]ボックスの内容を削除し、次の値を入力します。

      regedit.exe "%1"

      入力後、OKをクリックします。

    7. 次のレジストリキーを選択します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\CLASSES\scrfile\shell\open\command

    8. 画面右側で次の値をダブルクリックします。

      (標準)

    9. [値のデータ]ボックスの内容を削除し、次の値を入力します。

      "%1" /S

    10. 入力後、OKをクリックします。
    11. 次のレジストリキーを選択します。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\CLASSES\chm.file\shell\open\command

    12. 画面右側で次の値をダブルクリックします。

      (標準)

    13. [値のデータ]ボックスの内容を削除し、Windowsのインストール先フォルダのパスの後に\hh.exe" %1をつけた値データに変更します。このパスはご使用のOSとOSのインストール先によって異なります。通常の値は以下のとおりです。

      Windows NT/2000: C:\WINNT\hh.exe" %1
      Windows 95/98/Me/XP: C:\WINDOWS\hh.exe" %1

    14. レジストリエディタを終了します。