2008年4月7日 18時26分更新
先月下旬、女性が男に刺される事件が起きた現場に近い福岡市城南区の小学校では、教師や保護者らが子どもたちの登校を見守り、不安の中での新学期スタートとなりました。
福岡市城南区鳥飼では先月25日、31歳の会社員の女性が帰宅途中に男に金を要求され刃物のようなもので腹や首など数か所を刺されて重傷を負いましたが、犯人は捕まっていません。
7日は、現場のそばにある鳥飼小学校でも始業式が行われ、登校の時間帯には教師や保護者、それに地域の住民あわせておよそ60人が通学路に立つ異例の態勢で児童を見守りました。
には、子どもに付き添う保護者の姿もみられ、2年生の子どもを持つ母親は「不安なので一緒に来ました。早く犯人がつかまってほしいです」と話していました。
始業式の後のホームルームでは、担任の教師が児童に、▼寄り道をしないでまっすぐ帰ることや、▼不審者を見た場合には大きな声で助けを求めることなどを呼びかけました。
そして、保護者向けにも児童の安全確保に協力を求めるチラシを配りました。
これまでの調べによりますと、男は年齢が20歳から30歳ぐらい、身長が1メートル70センチくらいで白いシャツの上に茶色っぽい上着を着ていたということです。警察は似顔絵を作って情報の提供を呼びかけるとともに当分の間、登下校の時間帯を中心に、学校の周辺を重点的にパトロールすることにしています。