長男誕生でミネイロ２倍走る？

　不安だらけのニッポンだけに、何とも心強い存在になったことだろう。Ｇ大阪の新加入ＤＦミネイロ（２６）＝インテルナシオナル＝に、第一子となる男児が誕生した。
　朗報は先月の２８日だった。アンドレーヤ夫人（２５）がブラジル国内で元気な男の子を出産（母子ともに健康）。「ずっと生まれるのを待ってたからね」。新たな発奮材料を得た助っ人ＤＦは、仰天プランを思い描いていたのだ。

　待望だった長男には『プスカス』と命名。ハンガリーの英雄的ＦＷプスカスにちなんだもので「後ろ（ＤＦ）の選手は給料が少ないからね。ＦＷになって、たくさん稼いでもらうよ」と豪快に笑った。今季からＧ大阪へ期限付き移籍。息子の成長は、異国での活躍を後押しするはずで「将来はプスカスもＧ大阪に入団させるんだ！」とブチ上げてみせた。壮大な“ガンバ助っ人２世プレーヤー”の夢を支えに？　日々汗を流している。
　根っからの明るい性格は仲間に愛され、すっかりムードメーカーに定着した。チーム一寡黙なＭＦ二川にも積極果敢に“意思疎通”を図り「しつこいぐらい絡んでくるねん！」（二川）と、お手上げにさせるほどだ。
　定位置獲得を目指す左サイドバックのポジション。ライバルには日本代表ＤＦ安田が立ちはだかるが「子どもも生まれたし、これからは２倍走らないといけないね！」。新天地でのプレーは、まだまだ発展途上だ。豊富な運動量にパワフルな左足。無邪気なブラジリアンの本領発揮は、目前にまで迫っている。
（Ｇ大阪担当・長田　亨）