ベルナル·ミロ
1929年パリで生まれる.従軍ジャーナリスト.第二次世界大戦に関する記事には定評がある.
20才のときに太平洋戦争に関する極めて重要な資料を収集.
「太平洋戦争」のタイトルで出版になった 2冊(「日本の進撃」「アメリカの逆襲」 出版社ロベル·ラホン)は,
太平洋地域の戦闘に関する権威になっている.
ベルナル·ミロ「神風」(原書題名:英雄 神風)より
「多くの特攻隊員たちが書いて残したことや,彼らが知る人々の談話の中で知られた,勇気を隠した温厚さや
理性をともなった決意というのもまた,彼らの行為が激情や怒りの発作だったと言う意見を粉碎するに十分だ.」
「この日本と日本人がアメリカのプラグマティズムと正面衝突をして,
そして戦争末期の数ヶ月間にアメリカの圧倒的な物量と技術的優位の前に,決定的な優勢を敵に
承諾してしまった時,日本人は対抗手段を過去から引き出してきた.
すなわち伝統的な国家への殉死,肉弾攻撃法だ.
このことを,私たち西欧人は笑うとか可哀想に思ったりしても良いのだろうか?
むしろそれは偉大な純粋性の発露ではないか.
日本国民はそれを敢えて行ったことによって,人生の真正な意義,
その重大な意義を人間の偉大さに帰納することができた,世界で最後の国民になったと著者は思う.
確かに私たち西欧人は戦術的自殺行動等だと言う観念を容認することができない.
しかしまた,日本のこれら特攻志願者の人間に,無感動である事も到底できないのだ.
彼らを活気に満ちることができていた論理がどんなにあれ,彼らの勇気,決意,
自己の犠牲には,感歎を禁ずることができなくて,また,禁止するべきではない.
彼らは人間が彼らのようになることが可能な事を,確かに私たちに現わしてくれているのだ.」
「これら日本の英雄たちは,この世界に純粋性の偉さについて教訓を与えた.
彼らは 1000年の遠い過去から今日に,人間が偉大でなければならないと言う,
人間が既に忘れてしまった使命を,見せてくれたのだ.」
E
アンドレ・マルロー(André Malraux, 1901年11月3日 - 1976年11月23日、20世紀を代表する文人)
没後20年目の1996年11月23日、ジャック・シラク大統領らの尽力でマルローの棺はフランスの偉人を祀るパンテオン (パリ)に改葬された。
「日本は太平洋戦争に負けが,その代わりにとても大切なものを得た.
それは,世界のどんな国でも真似ができない特別特攻隊だ.
スターリン(Stalin)主義者たちやナチ党員たちは,
結局は権力を手に入れるための行動だった.
日本の特別特攻隊員たちは狂ったナチズムか? 決して違う.
彼らには権勢欲求などは破片もなかった.祖国を心配する貴い熱情があるだけだった.
代償を要求しない純粋な行為,そこに真の偉さがあって,及んだナチズムとは根本的に異質だ.
人間はいつでも,真の偉さへの志向を失ってはいけないのだ.
前後にフランスの大臣(Minister)として日本を訪問した時,私はそれを特に陛下に申し上げておいた.
フランスはデカルトを生んだ合理主義の国だ.
フランス人の中には,特別特攻隊の成績を見て,
こんなに少ない撃沈数なのにどうして若い生命をと,疑問の人もいる.
そういう人々に,私はいつも言ってくれる.
《お母さんやお姉さんや妻の生命が危険になる時,自分が死ぬと分かっていても
暴漢と戦うことが息子の,弟の,ご主人の道だ.
愛する人が危険な目に会うことを黙って見て送ることができるだろうか?》と.
私は,祖国と家族を思う一念から恐怖も生への執着もすべてのものを超えて,
きれいに敵と全力を尽くして戦った特別特攻隊員の精神と行為の中に男の崇高な美学を見るのである」
参照URL
http://www.geocities.jp/kamikazes_site/gaikoku_kamikaze/gaikoku_kamikaze.html#%83A%83%93%83h%83%8C%81E%83%7D%83%8B%83%8D%81%5B%82%CC%8C%BE%97t