女性信者への強姦致傷の罪などで起訴された韓国のカルト教団「摂理」の教祖・鄭明析被告に対する事実上の初公判が4日、ソウルで行われ、鄭被告は起訴事実を全面的に否認した。 4日の裁判は、今後の裁判の進め方を話し合うためのもので、検察側はまず、01年から06年にかけて、マレーシア、香港、中国で4人の女性に性的暴行を加え、うち2人にケガをさせたほか、1人に強制わいせつを行ったという内容の起訴状を読み上げた。
これに対し、鄭被告は「8年ぶりに韓国に戻ってきて、起訴事実を聞いて衝撃を受けた。あり得ないことだ」と述べ、全面的に起訴事実を否認した。さらに、弁護側は「検察は『摂理』をカルト宗教に仕立て上げようとしているが、でっち上げだ」と主張し、全面的に争う姿勢を示した。
裁判所には信者が多数集まり、開廷前に傍聴席を一時占拠する場面もあったが、大きな騒ぎにはならなかった。
「摂理」をめぐっては、日本の信者も鄭被告から性的暴行を受けたと証言しているほか、側近幹部をめぐる入管法違反事件について、警察当局が捜査を進めている。