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韓国の新生児、3%が先天性疾患

最多は心臓の異常

 韓国の新生児が先天的な疾患を持ち生まれてくる割合は約3%で、中でも先天性心疾患が最も多いことが分かった。

 これは、カトリック医大産婦人科のシン・ジョンチョル教授チームが食品医薬品安全庁の研究支援を受け、昨年全国18病院で診療を受けた妊娠20週以上の胎児3万1272人を対象に分析したもの。この調査で2.98%に当たる932人に先天性疾患があることが分かった。

 この数字は、先天性疾患に対する調査が始まった1995年の1.53%の約2倍に相当する。95年から昨年までの累計から計算した先天性疾患の発生率は平均2.42%だった。

 だが、シン教授は「この3‐4年、先天性疾患の発生率はほぼ3%台を保っており、これを単純な比較で10年前に比べ2倍に増えたと見なすことはできない」と話している。

 最近の研究では調査対象に大学病院が多く含まれており、疾患を診断する技術も大幅に進んでいる。大学病院にはリスクが高い妊婦や異常のある胎児が比較的多く集まるため、疾患の発生率も高くなる可能性がある。

 疾病別に見ると、染色体異常による「ダウン症候群」が1万人に15.69人と最も多かった。次いで「口唇口蓋裂」が同11.51人、複合心疾患の「ファロー四徴症」が同10.54人、心臓の血管に異常がある「完全大血管転位症」が同7.99人、腎臓に分泌液がたまり袋状になる「嚢胞(のうほう)腎」が同5.76人の順だった。しかし、心臓に関する疾患を合計すると1万人に18.53人となり、先天性疾患の中で最も多いことになる。

 シン教授は「先天性疾患の発生率は全世界的に2.5‐3%程度で、社会的・環境的要因と先天性疾患との関係については今後の研究がさらに必要だ」と話している。

李智恵(イ・ジヘ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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