2007年05月29日 11:40
メガネレンズを熱く語れるか?
このブログを始める前に、営業部の若手とメガネレンズは世の中の人
にどういう商品だと思われているか話し合ってみました。すると、
「メガネって自動車なんかと比べると商品的にいまいち弱いよね…」
という意見。
まあ、少なくとも派手な商品ではないですよね。
メガネが話題になるときは、フレームの方に目を奪われがちですが、
逆に言えば、それだけレンズは分かりにくいということなのでしょう。
実際、自分の眼鏡レンズのメーカー名を分かって掛けている方は
ほとんどいないと思います。
私もメガネを掛けていますが、入社するまで自分のメガネがどこの
メーカー製でどんなレンズかなんて、全く関心ありませんでした。
でも、同じレンズでも、カメラレンズだと、巷でも熱く語られている
ような気がします。使っている方の“こだわり”、“思い入れ”も
ありそうです。
カメラレンズ=ハイテク、技術の結集というイメージがありますよね。
まさに、レンズはカメラの命!という感じです。
では、メガネレンズは?
メガネレンズは、カメラのズームレンズのように、何枚ものレンズで
構成されているわけではありません。眼鏡レンズの光学面は、
表面(凸面)と裏面(凹面)の2面だけです。
カメラに比べたらたったの2面。そんな制約のある中で、目にとって
最高の見え方を提供すべく、各メーカー、日々研鑽しています。
この10年、自由曲面を磨く製造技術の向上に伴って、設計の
バリエーションも拡がってきました。
手前味噌ですが、HOYAの場合、両面複合累進という、世界で
初めてのまった新しい思想で設計された
累進屈折力レンズがあります。
2面だってここまでできる!と言いたくなるようなレンズです。
画像はこちら
設計技術以外にも、メガネレンズには、出来上がるまでに一般の方が
あまりご存じない様々な技術が使われています。
このブログでは、知ってビックリ、見てビックリ、とは行かないまでも
読んで楽しく、ちょっぴりためになって、ご自分のメガネとレンズに
“愛着”と“思い入れ”を感じていただけるような、また、メガネを掛けて
いない方もメガネに興味をもっていただけるような、そんなブログを
目指して静かな情熱で語ってみたいと思っています。