2007年09月25日 13:59

メガネレンズは大吟醸?!

こんにちは。Oliveです。


味覚の秋になってきましたね。私は、量こそ飲めませんがお酒は好
きです。味もさることながら飲むときの雰囲気も好きで、学生時代の
飲み会でウーロン茶だったにも関わらず真っ赤な顔で騒いでいたの
で「うそ!お酒一滴も入ってないの?!」と驚かれたことがあります。
昔はシラフでも酔えましたが、今は・・・。


と、さておき。前回予告したレンズと硫黄の関係の話をする前に
ちょっと箸休め。


メガネレンズの「枠入れ」にからんだ話です。


メガネレンズは最終的にフレームの中に納まって使われる製品です。
なので、フレームに入らない部分はカットされます。つまり、丸いレンズのうち、実際に使われるのは中心付近だけです。


小振りのフレームが流行っている今だと、ある意味、もったいないで
すよね。消費者の立場で考えると、使わない所の分だけ安くしてよ!
なんて思ってしまうかもしれません。(実際にはそうはいかないので
すみません。)


そうしたら、元上司曰く「酒に例えるなら大吟醸みたいなものだ。」


なるほど~!大吟醸とは、原料米の外側を削り、中心付近の美味し
いところだけで作った日本酒のことです。大吟醸だと思えば、ちょっと
贅沢な気持ちになりますね。なりますネッ。(念押し)


以上は単焦点レンズの場合ですが、累進屈折力レンズ(遠近両用レ
ンズなど)になると、もっといいことがあります。


累進屈折力レンズは、単焦点レンズに比べて、「収差」という見え方の
質を悪くする要素の影響が大きいのですが、一番大きな「収差」が現
れる部分(鼻側寄りのやや下の方)は、枠入れするときに丁度上手い
具合にカットされてしまうのです。


累進屈折力レンズの場合、カットされて捨てられる部分があることは、
あながち捨てたもんではありませんね。

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プロフィール

  • 名前: Olive
  • プロフィール: 1996年入社。入社以来、一貫して光学設計部門に所属。 累進屈折力レンズの見え方(光学性能)を、定量的、定性的な側面から総合的に評価する方法を確立したいと思っている。 
  •          
  • メガネとのつき合い:小5で眼鏡を掛け始める。クラスで一番早かった。当時の人気アニメの主人公(アラレちゃん)に自分の髪型が似ていたことから、メガネはまんざらでもなかった。しかし、将来自分の生活の糧になるとは夢にも思わず。強度近視。
  •          

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