2007年12月20日 11:04

レンズカラーでセルフプロモーション ~黒で美しく~

こんにちは。Oliveです。


メガネレンズと硫黄の意外な関係」で、レンズの染色の話が出ましたので、今回は、メガネレンズは染められるという話をしようと思います。


メガネレンズは様々な色に染められます。


度が入っているサングラスがあればいいのに、と思う方は、メガネレンズを黒(グレイ)や茶色の濃い色に染めれば目的達成です!


黒といえば、今、世の中は、黒はスタイリッシュということで、空前の「黒
ブーム」だそうですね。何と黒いウェディングドレスや、披露宴のカラー
コーディネートが黒、なんて例もあるそうです。


そこで思い出したのが、2年前、若い世代をターゲットにしたコンセプト商品を開発していたときに集めた資料の中にあったNIKITA(艶女=アデージョの造語で有名な女性誌)のメガネ特集記事の一節。


「さらなる裏テクは、グレイ度15%のレンズ使い。瞳はしっかり
見せつつ、薄グレイの落とす影で、ちょい妖艶な目元を演出」


今はやりの黒目を縁取りする使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズとはまた違った趣が狙えそうですね。


この記事に対して、当時私が書いたメモを抜粋します。

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~略~「高級な実用誌」と銘打っているように、記事の内容、すなわちモテるためのテクニックの指南は実に具体的である。
例えば、フレームの説明文は短いにもかかわらず、単なる機能や仕様の紹介だけでなく、そのフレームをかけることでどんな女になれるのか/どんな風に見られるかの効用と解説が必ずついている。
「目的遂行に必要=手段としての消費」を理論的に徹底して説くことをモットーとするNIKITAの姿勢が読み取れる。


私が感心したのは、「さらなる裏テクは、グレイ度15%のレンズ使い」という一文の15%という具体的数値である。
女性誌ではあまりこういうアプローチは見かけないように思うが、男性誌(Leon)から派生した雑誌だからだろうか。


あまり眼鏡に馴染みのない一般読者は、ここで、眼鏡のレンズは染色できること、濃さを選べること、選ぶなら15%くらいがよさそうなことを知り、眼鏡店に行ったときに、ただ陳列されている商品を眺めるのではなく、この知識を元に「15%の濃度のレンズを試したい」と能動的にコミュニケーションが図れる。
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NIKITA、すごいです。
普通、「あなたに似合うのはピンクです」、「オレンジのチークが血色をよく見せます」という説明はあっても、数値は入って来ません。
唸りました。


具体的で実用的、かつ、きっかけを提供するような情報って、消費者には有難いと思います。


レンズカラーはグレイ以外にもいろいろありますので、ご自分の肌の色に合った色や濃さを探してみるのはいかがでしょう。
http://www.vc.hoya.co.jp/lens/color_arriate.html


信頼のおける眼鏡店の店員さんと「こちらの色の方がもっとキレイに見えますよ」、「意外に似合ーう!発見!」なんて会話を交わしながらセレクトしていく。


そんな風にメガネを選んだら楽しい時間を過ごせそうですね!


スポーツやビジネスシーン向けのカラーレンズもあります。
http://www.vc.hoya.co.jp/lens/color_multigear.html

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プロフィール

  • 名前: Olive
  • プロフィール: 1996年入社。入社以来、一貫して光学設計部門に所属。 累進屈折力レンズの見え方(光学性能)を、定量的、定性的な側面から総合的に評価する方法を確立したいと思っている。 
  •          
  • メガネとのつき合い:小5で眼鏡を掛け始める。クラスで一番早かった。当時の人気アニメの主人公(アラレちゃん)に自分の髪型が似ていたことから、メガネはまんざらでもなかった。しかし、将来自分の生活の糧になるとは夢にも思わず。強度近視。
  •          

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