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英ケンブリッジ大学産婦人科学長のGordon Smith氏らは、2万5000人の女性を対象に、妊娠23週に経膣超音波検査で子宮頸管長を測定。その後、正産期に帝王切開となった割合は、子宮頸管が最も短い(16〜30mm)第1四分位(パーセンタイル)群で16%だったが、最も長い(40〜67mm)第4四分位群では25.7%と、大きな開きが認められた。なお、第2四分位群(31-35mm)では18%、第3四分位群(36-39mm)では22%であった。つまり、子宮頸管が長い女性は短い女性より、1.8倍も帝王切開になるリスクが高いことが示唆された。研究は、医学誌「New England Journal of Medicine」3月27日号に掲載された。
米ニューヨーク大学メディカルセンターの産科医Miriam Greene氏は「子宮頸管が長いままで分娩の準備が整っていないということは、何かが起こっているということだ。その結果、帝王切開になる割合が高くなるのは理屈が通っている。ただし、妊娠23週で妊婦の子宮頸管が長いことを発見したとしても、我々にはどうすることもできない」と述べている。
米ボーモントBeaumont病院(ミシガン州ロイヤルオーク)の母子医学部長Robert Lorenz氏も、Green氏に同調。「この研究は、分娩のメカニズムを理解するのには役立つが、直ちに臨床応用できるものではない」と述べている。23週の時点で子宮頸管を短くしようと介入すれば、早産を引き起こしかねないからだ。しかし、両氏とも、サンプル数が多い点と、妊娠出産に関する科学的理解が進む点において、この研究を高く評価している。
「動物モデルの研究では、子宮は正産期のずっと前から分娩の準備をしていることがわかっていた。今回は、それがヒトにもあてはまることが示された初の大規模研究となった」とSmith氏は述べている。(HealthDay News3月26日)
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