NIKON E950 外科手術 Link to English version. |
Rev. 10 |
Original :Dec.12'00 Updated :May. 5'01 |
2000-12-12 : NIKON E-950 電車のシートに座った状態で肩に掛けたベルトがすべりE-950 を約 30cm の高さから床に落とした。その時は全く気に掛けなかったが 後で E-950 を On したところカタカタと異常音が続き液晶画面に System Error が表示され使用できなくなった。 落下のショックでレンズと光学ファインダーまたはロジック回路のリン ケージのピンがレースウエイから外れたのだろう。 業務で撮影したい画像があり、レンタルデジカメをハローページで 探してみたが見つからぬため DIY 店で最小サイズのドライバーを 購入、喫茶店のテーブルで分解してみた。 E-950 の分解は始めて だったが予想どうりリンクオフを発見、再組み立てで OK となった。 構造上この種の落下障害は多いと思われるため NIKON E_950 の 分解方法を載せておきます。 ファインダー、レンズ部、ストロボ部などはモジュール単位で製作さ れており、今回のこの程度の分解は比較的簡単な作業です。 (構成モジュール自体の分解・組み立てはまず不可能です) 必要なツール等 1、 2mm サイズの+、- ドライバー 2、 デジカメ、(無くても可、メモ代わりに記録するため) 3、 筆記用具、(作業持のメモ・スケッチのため) 4、 セロテープ (取り外したスクリューを整理のため) 5、 レンズクリーニングキット 6、 ブロワー (細かいゴミ類を吹き飛ばすため、安価な手動 タイプで充分役立ちます。) 7、 手袋、カメラ内部を汚さぬため、後述の電気ショックを 防ぐ意味もある。 8、 ナイフ、刃渡り 5cm 位の物、(無くても可、両面テープで 接着された部品を傷つけず、取りはずすために使用、) +++++++++++++++++++++++++ 作業手順 * 明るい場所で、例えばベッドシーツ等を敷いた机で(小さなスクリューを 落としても見つけやすいため)作業を行ってください。 * 手袋を使用しない場合、手を洗ってから作業を開始してください。 内部のリボンケーブルの接点に手の表面の脂肪分が付着した場合 長期間の使用で脂肪分が変質し別の障害の原因となる可能性が あります。 1、まず4本のスクリューがすぐに見つかると思います、4本を off します。 2、ボデイ右側の COOLPIX のプラスチックロゴ板を取り外す このロゴプレートは両面テープで止められています。 ナイフ( Victorinox などスイス・アーミーナイフが最適)の 刃先を使いプレートをはがします。2本の Screw が見つかるためこれを off します。今回の分解で最も長い Screw がここに使用されています。 3、これで上下のマグネシウムケースは取り外せます。 マグネシウムの軽さと強さにしばし感激 4、これ以降取り外す screw のサイズや色が異なるため メモ用紙にスケッチなどと共にセロテープで貼り付けて 残すことでミスを防げます。デジカメがあれば画像で 手順を記録すると良いでしょう。 5、内部の上下プラスチックカバーをはずすと各モジュールが ぞろぞろ出てきます。 ストロボモジュールのケミコン(電解コンデンサー)の端子には 手を触れないように!!、数百ボルトが帯電されています。 手袋を使用していれば少しは安全です。 6、これがストロボモジュールです。黒い筒が上記のケミコン で、330V 150μF と記されています。この端子には 絶対に素手で触らぬこと。電撃ショックを受けカメラを床に 落としカメラを永眠させた人もいます。 7、下の画像中央のモジュールは光学ファインダーモジュール で使用時は左側から覗きます。視度調整用のダイアルが 見えます。この光学ファインダーが画像下部に見える扇形 のプレートを介して主ズームレンズと連結しています。 今回の原因は扇型のプレートの Race way から相手の Stud が逃げたためでした。 黄色い線が示すようにAを支点としてB,Cが光学ファインダー の二本の Stud 、Dがズームレンズの Stud に連結し 相互に連動して動作するようになっています。 Stud がもう少し (0.2 mm 程度)長ければ少々の落下の ショックで外れることはないと思われます。 NIKON の設計がまずいと考える人がいるかも知れませんが ショックをここで逃げることで重要なレンズモジュールの ダメージを防ぐ設計だと私は想像しています。 A,B,C,D を正しい位置で組み上げるにはちょっとコツが 要りますが時間をかけてゆっくり行えば誰でもできる作業です。 組み立て後ブロワーで細かいゴミを吹き飛ばしておくこと。 正しく組み上げればこの時点で Power on して動作チェック (撮影)も行えます。 6−A、私はストロボモジュールを切り離して作業を行い ましたがこの場合リボンケーブル(画像中央部下に見え ている)の再接続時にケーブルを破損しやすいので あまりお勧めできません。 ストロボモジュールが付いた状態でも作業は進められま す。 7、ついでに上の画像の主レンズや下の画像の MC Filter 等のクリーニングを行うことをお勧めします。 ブロワーで吹き飛ばすだけのほうが(下手にクリーニング するより)ベターでしょう。 8、ついでに 200 万画素の CCD のお尻を拝見、SONY の ロゴが数カ所に見られます。 この部分はこれ以上絶対に分解しないこと。より悪くなって も良くなる保証はありません。素人が測定機や特殊工具 なしに触れるエリアではないと心得ておきましょう。 9、今までの逆の手順で組み上げます。 スクリューを1回抜き出して再セットするだけでも小さなゴミが できます。組み立て途中でこまめにブロワーでゴミ・ホコリを 吹き飛ばしながら作業を進めてください。 |
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Count : C100 Count : C124
File name : E950_TeardownJ.html