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ソウル市の人工島設計で盗作論争

 ソウル市がこのほど行った漢江での人工島設計公募で、先月30日に発表された入選作が盗作論争に巻き込まれた。

 今回の公募に参加した世界音楽公園コンソーシアムは6日、ソウル・フローラ(Soul Flora)コンソーシアムによる入選作「漢江の花」について、2003年に中国・瀋陽市の人工湖「少年宮」の国際公募で選ばれたキム・ヨンソプ成均館大教授(建築家、ソウル市デザイン委員会副委員長)の入選作「ばら」とコンセプトや外観が同じ「模作」だと主張した。

漢江での人工島設計公募で入選した「漢江の花」(左)と中国・瀋陽市の公募で選ばれた「ばら」の鳥瞰図。/世界音楽公園提供

 これに対し、「漢江の花」を設計したヘアン建築は6日、「花というテーマが同じだけで完全に異なるデザインだ」と反論した。ソウル市漢江事業本部も「入選作を見たキム教授が『模作ではないようだ』と述べているため問題はないと思う」と話した。しかし、キム教授は本紙の取材に対し、「外観は酷似している。入選作の設計サイドは偶然そうなったというが、けしからぬことだ。公務員はクビがかかっているためそのような陳述書を書いた」とソウル市とは異なる見解を示した。

 ソウル市が計画している人工島は、盤浦大橋のそばに建設費600億ウォン(約62億8000万円)をかけ整備されるもので、今年7月着工、来年9月開放が予定されている。構造物自身が浮力を持った三つの人工島の上に公演施設やレジャー施設が設けられる。今回問題となったのは、三つの人工島のうち最大(面積5000平方メートル)の島に建設される建築物の設計デザインだった。

朴敦圭(パク・ドンギュ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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