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文化大革命を中国はどう総括したか

「文化大革命をどう思うのか」と、日本側はあらためて中国側に問うた。すると中国側は「あれはよくない。毛沢東の大失敗であり、これは我々も認めている」と言う。

「ではなぜ毛沢東の大きな肖像画があの天安門広場に飾り続けられているのか。多くの人民を殺した一番の原因は毛沢東ではないか」と、日本側が改めて聞いた。

すると中国側は、「毛沢東には重大な責任があると思う。しかし、鄧小平が文化大革命を真っ向から批判したときに、『毛沢東に対する10の評価のうち、3にあたる文化大革命は問題だが、中国共産党を作り中国を独立させたことで、残り7の業績については評価を受けている』と言った。これは我々も同意見で、7:3で、中国人は毛沢東のことを認める。これが中国国民の心理だ」と、答えた。

さらに日本は、「鄧小平の時にはやむをえなかったと思う。しかし時が経つにつれて、だんだんと7:3が6:4になり、5:5になり、いずれ3:7になるのではないか」と述べた。

このような論議をとことん本音でやりやった。これは非常に有意義だったと思う。昨年の東京会議の時は、ギャップが大きくてなかなか話がかみ合わなかったが、今回はすぐに話もかみ合い有意義だったと思う。

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