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さらに日本側は、「中国では日本は反中的だと言うときに右翼の街宣車の映像を見せる。しかし、街宣車も日本の中から見ればごくごく1部なのだ」と訴え、「餃子事件報道にしても、街宣車にしても、日本人の多くがそんなに反中的だと捉えるのは間違いなのだ。そのような報道をするから、中国の人たちも誤解するのだ」などとやり合った。

餃子中毒事件の真相

日本人のあるジャーナリストが「この餃子事件に関して最も不快感を持ったのは2月28日に中国の捜査当局の責任者が『中国では農薬を混入していない』、『上から農薬をつけても中に浸透する』などと突然発表したことだ」と述べた。

この中国側の発表は日本側から見ると裏切られたという思いが強かった。真相を解明するためにお互いに協力し合って捜査しようとしていたところで、突然、中国側が断定的宣言をしたように見えたからだ。

しかも、その発表の前日まで日本の捜査当局のナンバー2が中国の捜査当局側とずっと話し合っていた。それにも関わらず日本側に予告も何もなしに、中国によって「中国では混入していない」という発表がなされ、これに対し、その時中国に派遣されていた日本の捜査当局のナンバー2は「夢にも思わなかった。唐突だった」と述べた。

「このような発表は日中共同でやるべきだ」、「中国だけの独断で『俺たちのせいじゃない。農薬の混入は日本側だ』と突然言うのは日本人として裏切られたと感じる」という趣旨の意見が出された。私もこのようなことを述べ、中国側とのディスカッションがあった。

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