今、中国政府は非常に国民の反応を気にしている。インターネットには情報がばんばん流れ、政府の批判も平気で出ている。ある時間が経つとそのような内容の書き込みは政府が消していることもあるのだが、これもいたちごっこだ。統制を続けていくことはもはや不可能な時代なのだ。そして、今回のオリンピックが、まさに中国にとっては正念場になる。政治色が少しでも出てきたら、中国は世界から孤立して、胡錦濤政権は崩壊する。そこは中国も重々承知しているはずだ。
変わり行く中国を常に確かめ、日中の壁を取り払っていくためにも、この日中ジャーナリスト交流会は来年も再来年も続けていくつもりだ。
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