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    今年にも日本を「逆転」へ  中国が名目GDPで


     高成長を続ける中国が早ければ今年、名目国内総生産(GDP)の米ドル換算額で日本を追い抜く可能性が出てきた。最も有力なのは2009年か10年で、遅くとも12年には「逆転」する見通しだ。

     日本は1972年から米国に次ぐ世界第2の経済大国(旧共産圏を除く)で、アジアトップの座を維持してきたが、人口13億人を抱える大国・中国に「指定席」を譲ることになり、アジア域内の力関係にも影響しそうだ。

     ただ、豊かさを示す1人当たり名目GDPでは、中国は06年時点で日本の17分の1にとどまる。内陸部などの所得水準が依然低いためで、格差を縮小して国全体に経済発展の恩恵を行き渡らせることが課題だ。

     中国はここ数年でイタリア、フランス、英国といった欧州の先進国を抜き、07年は3位ドイツに小差の4位。今年、ドイツを抜くのは確実だ。

     日本の07年の名目GDP改定値をドル換算すると、約4兆3800億ドル。中国は24兆6600億元で、昨年末の為替相場で計算すると約3兆3800億ドル。


      【共同通信】

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