太陽王ルイ14世が実現した〈フランスの夢〉、ヴェルサイユ宮殿。そこは王族の館でありながら、実は民衆は誰でも中に入ることを許され、王は常に民衆の視線にさらされ生活していた。ルイ16世の妃となったマリー・アントワネットも生活のすべてを大衆にさらけ出さなければならなかった。プライベートのない抑圧された日常。それがやがて、彼女を浪費に走らせ、王国を転覆させる大きな原因となっていく。