結婚や子育てなどを機に離職した女性医師の復職を促そうと、岡山県病院協会は、女性医師限定の求人情報をインターネット上で公開した。求人のある病院名などを一覧表示し、就職活動を手助けする。
全国的な勤務医不足に対応するのが狙いで、県レベルで女性医師の求人情報を公開するのは珍しいという。
同協会のホームページ(HP)内で、女性医師を募集している病院名と勤務形態(常勤、または非常勤)をピックアップして掲載。各病院のHPにリンクしており、勤務時間や待遇面など詳しい求人内容も調べることができる。
3月末現在、加盟177病院のうち、岡山、倉敷、津山、高梁市などの21病院が掲載されている。
厚生労働省によると、県内の医療機関で働く女性医師の数は2006年現在、820人で、10年前のおよそ1・5倍。だが、育児休業が取りにくかったり、過酷な勤務のために離職に追い込まれている人も多いという。
復職に当たっても、子育てのためにフルタイムで働けなかったり、ブランクがあるなど負い目を感じがちとされる。
同協会は「女性限定の求人ならば抵抗は少ないはず」とし、土井章弘会長は「受け皿となる地域の病院が、女性医師にとって働きやすい環境を整える意識付けにもなれば」と期待している。
同協会のHPはhttp://www.oka―hosp―a.jp/