MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

「条件」とは言わず 北京五輪出席で仏人権相

2008.4.6 09:02

 フランスのルモンド紙が5日、サルコジ大統領の北京五輪開会式への出席条件として、ヤド外務・人権担当相が3つの条件を挙げたと報じたことについて、ヤド氏は同日「条件との言葉は使っていない」として報道を否定する声明を発表した。クシュネル外相も同日夜のテレビ番組で「条件は設けない」と述べた。

 一方、フランス公共ラジオによると、ルモンド側は「ヤド氏の話を忠実に文字にした」と反論。大統領府はコメントを控えている。報道の波紋の大きさに直面したヤド氏が、発言修正の必要に迫られた可能性がありそうだ。だとすれば、国際社会の先頭に立って中国に圧力をかけたかに見えたフランスは、一転して発言の火消しに走る失態をさらしたといえそうだ。

 女性大臣のヤド氏は31歳と若く、黒人でもあるため、社会的少数派の起用を旗印に掲げたサルコジ新政権の看板の一人と位置づけられている。

 人権を重んじる率直な発言で知られ、昨年12月にリビアの最高指導者、カダフィ大佐がパリを訪問した際は「フランスは悪行の血に染まった指導者の足裏をぬぐうための敷物などではないことをカダフィ大佐は理解すべきだ」などと反発。後になって「(大佐の訪問は)フランス政府全体が支持している」と軌道修正した前歴がある。

PR
PR
イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。