Windows NT 4.0/2000/XP/2003用のSquid

最終更新日:2004年10月1日

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Squidチームが想定しているSquidの動作環境は、Uni*ライクなOS上での動作です。 しかし、ユーザによっては Solaris® や Linux や BSD などよりも Microsoft社の Windows OS ので Squid を動作させたいとする人もいる事でしょう。

残念ながら Squid公式サイトである http://www.squid-cache.org/ にはWindows用のSquidは存在しません。 しかし安心してください。 FAQ-1.8で紹介した通り、Guido Serassio(ギド セルシオ?)がメンテナンスしている素晴らしいWindows版のSquidをGPLで入手する事が可能です。

1.Squid-NTの入手

Windows NT 4.0/2000/XP/2003版のSquid(以下Squid-NTという)の入手は、上記サイト中のこちらから可能です。  2004年10月1日現在での最新版は、

"squid-2.5.STABLE6-NT-bin.zip" と
"squid-2.5.STABLE6-NT-bin-DELAYP.zip"

の2つから選べるようになっています。 この内、"squid-2.5.STABLE6-NT-bin-DELAYP.zip" は Delay Pools の機能が組み込まれたものなので、Delay Poolsについて良く判っていない方は "squid-2.5.STABLE6-NT-bin.zip" を選ぶと良いでしょう。 以下の説明では、""squid-2.5.STABLE6-NT-bin.zip""版を基に説明します。

2.Squid-NTの解凍

入手したバイナリファイルは、ZIP型式で圧縮されているのでWINZIP等で解凍してください。
このとき、解凍先は C:\ を解凍先にすると良いでしょう。 解凍すると自動的に \Squid というディレクトリが作成されて各種のファイルがこのディレクトリ下に解凍されます。
もし、違うディレクトリを解凍先に選ぶ場合には、squid.conf に記述されている各種のファイルやディレクトリ情報を、解凍先のディレクトリに合わせてすべて修正する必要がある事に注意してください。
以下の説明では、解凍先を C:\ としたもの(即ち、Squid関連のファイルはすべて、C:\squid に作成される)として説明します。

3.Squidの設定

Squidを起動する前に次のような設定を行います。

  1. LOGディレクトリの作成
    コマンドプロンプトから、以下のコマンドを実行してください。

    C:\> cd \squid\var
    C:\squid\var> mkdir logs

  2. squid.conf と mime.conf の作成
    以下のコマンドを実行して、これらのファイルを作成します。

    C:\> cd \squid\etc
    C:\squid\etc> copy squid.conf.default squid.conf
    C:\squid\etc> copy mime.conf.default mime.conf

  3. squid.confの編集
    2.で作成したsquid.confをノートパッドなどで開いて編集します。 編集箇所は最低限以下の部分で良いでしょう。 squid.confの詳細についてはこちらを参照してください。
 ;;

#Default:
# http_port 3128
http_port 8080 --- Proxyのポート番号を8080とする

 ;;

#Recommended minimum configuration:
acl all src 0.0.0.0/0.0.0.0
acl manager proto cache_object
acl localhost src 127.0.0.1/255.255.255.255
acl localnet src 172.16.0.0/255.255.0.0 --- 自分の環境に合わせたサブネットを指定してください。
acl to_localhost dst 127.0.0.0/8

 ;;
# Only allow cachemgr access from localhost
http_access allow manager localhost
http_access allow localnet --- 先ほどのACLでアクセス許可を与える。
http_access deny manager
 ;;
#Default:
# logfile_rotate 10
logfile_rotate 7 --- ログファイルのローテション回数を指示
 ;;
# TAG: visible_hostname
# If you want to present a special hostname in error messages, etc,
# then define this. Otherwise, the return value of gethostname()
# will be used. If you have multiple caches in a cluster and
# get errors about IP-forwarding you must set them to have individual
# names with this setting.
#
#Default:
# none
visible_hostname proxy.hogehoge.co.jp --- このProxyサーバ名


  1. キャッシュエリアの作成
    squid.confの編集が終わったなら、これを使ってキャッシュ用のエリアを確保します。 エリアの確保を以下のコマンドを実行します。

    C:\> cd \squid\sbin
    C:\squid\sbin> squid -z

  2. Squid をサービスとして登録
    SquidがOS起動時に自動的に起動するように、サービスの中にSquidを登録します。
    登録は以下のコマンドを実行します。

    C:\> cd \squid\sbin
    C:\squid\sbin> squid -i

    以上でSquidはサービスとしてして登録されます。 コントロールパネルを開いて、サービスの中に「SquidNT」という名前で登録されている事を確認してください。

    尚、Squidをサービスから外す場合には

    C:\> cd \squid\sbin
    C:\squid\sbin> squid -r

    を実行します。
    以上で登録は完了です。 システムを再起動するか、コントロールパネルのサービスから「SquidNT」を起動して動作を確認してください。

4.Squidの管理

以下では、Squid-NT(他のSquidでの同じ事が云えますが)を使って行く上で注意して管理する必要がある事を説明します。


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