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【鉄道ファン必見】JR中央線のオレンジ電車、もうすぐ見納め… (1/2ページ)

2008.4.5 14:22
このニュースのトピックスウイークエンド「MSN産経ニュース」
中央快速線から姿を消しつつある201系(JR東日本提供)中央快速線から姿を消しつつある201系(JR東日本提供)

 JR中央線からオレンジ色の通勤形電車「201系」がまもなく姿を消しそうだ。昭和54年のデビュー以来、長年親しまれてきたが、今年3月末までに最新型のE233系が80編成688両投入され、お目にかかる機会がめっきり減った。JR東日本八王子支社などによると、中央線高架化工事の関係でしばらくは2〜3編成残るが、塗装なしのステンレス製車両が首都圏通勤電車の大半を占める中、惜別の声が高まりそうだ。

 

省エネ電車

 「カルチャーショックを受けた。半導体の知識を身につけるため、改めて勉強した覚えがある」。昭和54年に201系が登場したときのことをJR東日本八王子支社豊田車両センター(東京都日野市)の車両保守管理担当助役が懐かしそうに振り返る。

 「チョッパ制御」と「回生ブレーキ」を国鉄(当時)では初めて採用。抵抗器で減速する従来の方式に比べ、目に見えないほどの速さで半導体がオンオフを繰り返して加減速する「チョッパ制御」は省エネルギーの面で格段に優れていた。

 さらに、以前は熱として捨てていた余った電力を架線に戻して他の電車で再利用する「回生ブレーキ」も備えており、201系は登場後しばらく「省エネ 201」と大きく書かれたヘッドマークを付けて走った。

 オイルショック後で省エネは時代の要請でもあった。前出の助役は「今はもっと効率のよい車両がたくさん走っている。引退は仕方ないが画期的な車両だっただけに、いなくなるのは寂しく思う」と名残惜しそうだ。

 

圧倒的な存在感

 「E233系にもオレンジのラインが入っているが、全体が塗装された201系の方が圧倒的に存在感がある。新しい車両は乗り心地もいいし、きれいだけど、その辺が残念ですね」と鉄道博物館(さいたま市大宮区)の主幹学芸員の奥原哲志さん。

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中央快速線から姿を消しつつある201系(JR東日本提供)
中央快速線から姿を消しつつある201系(JR東日本提供)
中央快速線から姿を消しつつある201系(JR東日本提供)
中央快速線から姿を消しつつある201系(JR東日本提供)
中央快速線から姿を消しつつある201系。隣はE233系(JR東日本提供)
中央快速線から姿を消しつつある201系(JR東日本提供)
中央快速線といえばやはりオレンジの電車。御茶ノ水駅ホームにある乗車口を示す黄色い線に添えられたイラスト。黄色い中央緩行線(各駅停車)と識別するため書いたものと推定されるが、資料が残っていないため導入時期も理由も不明
中央快速線から姿を消しつつある201系
企画展「中央線ものがたり」が開かれているスペシャルギャラリー入り口に設置された201系前面を再現した模型=さいたま市の鉄道博物館
車両前部に取り付けられていた種別表示板などに見入る来場者ら=鉄道博物館
展示中の行き先・種別表示幕は15分おきに可動する=鉄道博物館
デビュー当時に取り付けた「省エネ」ヘッドマークなど珍しい資料が並ぶ=鉄道ファン必見
運転台ユニットやチョッパ制御・回生ブレーキ回路など実物部品を展示した=鉄道博物館

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