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【衝撃事件の核心】同棲10日、31歳女がはまったワナ 痴漢でっち上げ事件 (1/2ページ)
男性なら誰でも背筋が寒くなっただろう。2月1日、大阪の市営地下鉄御堂筋線で起きた痴漢でっち上げ事件は、電車の中で自分がいつ、痴漢に仕立て上げられるかわからない現実を目の当たりにした。被害者役で泣き崩れるマネをした女。「お尻触りましたよね」と目撃者を装う男。2人は一体、どんなカップルだったのか。
出会い
虚偽告訴容疑で書類送検された女は無職で31歳。髪は肩にかかる程度で、印象はいわゆる「普通の女性」。当時は大阪市中央区のマンションで1人暮らしをしていた。
女は今年1月下旬、大阪・ミナミで若い男に声をかけられた。
この男が事件の主犯、甲南大4年(無期停学処分)の蒔田文幸被告(24)=虚偽告訴罪で起訴=だった。京都市山科区に自宅があった蒔田被告は、その日のうちに女のマンションに転がり込んだ。
同棲を始めた直後、2人は恐喝を企てる。
「美人局(つつもたせ)」だ。
出会い系サイトで知り合った男性を交際に応じる素振りでだまし、そこに蒔田被告が登場、因縁をつけて示談金を巻き上げるという「古典的」な手口を試みた。しかし悪巧みは失敗に終わる。
でっちあげ
次に思いついたのが、「痴漢でっち上げ」。そして2月1日夜、地下鉄車内で会社員の男性(58)を痴漢の犯人に仕立て上げた。
御堂筋線に蒔田被告と乗り込み、天王寺駅手前でブレーキがかかった瞬間、隣に立っていた男性に「触りましたよね」と声をかけ、その場でしくしくと泣き崩れる演技をした。
蒔田被告は目撃者を演じ、男性は阿倍野署に現行犯逮捕され、翌日の夕方に釈放されるまで約22時間留置された。
何もしていなかった男性は、当然の事ながら否認しつづけた。阿倍野署は女にスカートの任意提出を求めた。男性の手の微物と照合するためだ。
女は当初、スカートの提出を言葉を濁してかわしていた。しかし、再三の提出要求にもう逃げ切れないと思ったのか、事件から6日後の2月7日午後、「申し訳ないことをした」と泣きじゃくりながら同署に電話を入れて犯行を告白、深夜に自首してきたという。