Impression(狩猟日記兼更新履歴)




2008年 4月6日(土)

Like a bridge over troubled water, I will ease your mind.

■定刻に目覚める。ベランダより眺むる遠方の山桜が、ぽっと咲いて眼に映る。
■それから、耳にするはホーホケキョ。エエ感じに春である。珈琲を点て、味わう。ふ〜っ。
■大学図書館に向かう。前年度の利用者証を返却し、新たに図書館利用を願い出る。
■一週間後、取りに来て下さいとのこと。了解しました。
■いろんな人に会った。いろんな人と喋った。そして数名、喋れず残念であった。
■椅子に腰掛けて、西田幾多郎先生の本を読む。これから毎週土曜日は、こんな感じだろうな。

■以下、〈欲望適正行使不随意者(面倒臭ぇおっさん)〉の記録。
■ぼくー、ぼくー、がんばってんねんけど。
■価値の勘定や自分の感情について、考えているつもりやねんけど。skillもあんねんで!
■体系や葬送については、趣味で遊んでても、エエねん! 偉い人の文章、ただ引用したいだけやねん!
■「オレってスゴイ」と思ったり、「アナタってスゴイ」と、思われたいだけやねん。
■本当は智慧なんか、これっぽっちも愛してなんかないもん。エヘっ、これ内緒やで。
■アカンのかなぁ〜、ぼくなぁ〜、他の者の気持ちになんか、考えがまわらへんねん。
■ぼくはぼくのことしか、考えられへん。それって、基本やん! あったりまえやん!
■だからいきなり、ひとのこと洗脳するか、それが失敗したら無視するしかないねん。
■だって… だって… ぼくはぼくやもん! ぼくはぼく大好きやもん! うえ〜ん!
■せやから、ぼくのこと受け入れられへんヤツは、人間やないもん! 無視してやる!
■ぼくにかかってこい! ぼくを受け入れられないヤツは、受け入れてやれへんから!
■だって、ぼく、おもんないもん! アイツとアイツのこと、無視してやんねんから!
■ばか、ばか、ばか、ばか、ばか、ばか、ばかーっ! オマエなんか、キライだーっ!
■ま、馬鹿の精一杯の心理状態とは、ざっとこういう具合であろう。ごろうじろだな。

■「ぼくを受け入れないヤツは無視してやる!」 あな恐ろしや、明白なる他者の不在。
■この場合、一人称単数の「ぼく」は、目的格として扱われている。
■つまり話者にとって、自己は目的なのである。阿呆臭ぇ! オマエは面倒臭ぇ小心者。
■お得意のImmanuel Kant逆引きをせずとも理解可能だろ? 普通は。 典拠がねぇんだよ。
■ま、いつものように、末成り蕈と際限の無い共依存にでもなってろよ。お似合いだぜ。
■でも、そんな面倒なあなたでも、私は受け入れよう。なぜなら、それが私なのだから。

■Simon and Garfunkelの『Bridge Over Troubled Water』(邦題:『明日に架ける橋』)を聴く。

『Bridge Over Troubled Water』(邦題:『明日に架ける橋』) written by Paul Simon



君が疲れ果て 自分を小さく思うなら
君の目に泪溢れたなら 僕が泪を乾かしてあげよう
僕は君の側に立つ
耐え難きことに出会い 友を見出すことが叶わぬのなら
動乱の川に架かる橋のように
僕は身を投げ出そう

君が零落れ打ち拉がれているなら
君が道に立ち尽くしているなら
夕暮れがとても辛く訪れるのなら
僕は君を慰めてあげよう
僕は君の重荷の幾らかを引き受けよう
暗闇が訪れ 痛みが辺りを取り囲むなら
動乱の川に架かる橋のように
僕は身を投げ出そう
動乱の川に架かる橋のように
僕は身を投げ出そう

航行を続けよう 銀色の少女よ
航行し続けるんだ
君の人生が輝く時が来たんだ
君の夢は皆途上にあるんだ
御覧よ その夢がどんな風に輝くのかを
もし君が友を必要とするのなら
僕は直ぐ後ろを航行している
動乱の川に架かる橋のように
僕は君の心を楽にしてあげよう
動乱の川に架かる橋のように
僕は君の心を楽にしてあげよう

橋は焼いたり焼かれたりするものではなく、この歌のように、架けるものである。

架けられることを待っていては、いつまでも自己を超えられない、深められない。

もし両者の隔たりが、鴨川ではなく、太平洋のようであろうとも、〈私〉は橋を架けねばならない。

たとえ星に向かってであろうとも、悩みながらも、〈私〉に他者が在る限り、橋を架けねばならない。

そんなこたぁ兎も角、この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月4日(金)

Isn't It A Pity.

■定刻に目覚める。歯を磨いてから、珈琲を点て、それを啜り、一息吐く。
■出勤する。また早めに社に入って仕舞った。でも、遅れるよりは、だいぶマシ。
■午前中、Excelと戯れる。聖人関係の書籍リスト、一応完成。お次は上人関係の書籍リスト作りである。
■お昼休み。実に十何年振りに、社の近所に在る喫茶店に行く。其処で、お昼御飯を食べる。
■此処にもまた、取り残されたように、昭和が在った。
■お店を出ると、眼と鼻の先に、未だに〈ナントカ鉱泉〉というサイダー屋さんが在った。
■軒先に寝ていたワン公二匹は、たぶん代替わりした奴らだろう。でも、変わらないなぁ。
■仕事の席に戻る。倉庫とPCの在るデスクとを行ったり来たりする。そして、身体の変調を自覚する。
■脚の具合が、相当に宜しくない。言い辛かったが、上司にそのことを伝え、早退させて頂く。
■脚の技術屋さんの所に行く。微調整を施して貰う。何とかこれで、せめて一週間は持ってくれ。
■バスと電車を乗り継ぎ、帰宅する。兎も角も、一週間が終わったのだ。
■来週また、商品管理に関する改善案を練り直さなきゃ。努力しよう

■George Harrisonの『All Things Must Pass』を聴く。

『Isn't It A Pity』 written by George Harrison



それは哀しいことじゃないか
それは恥ずべきことじゃないか
どういう訳で 僕らはお互いの心を傷つけ
苦痛を引き起こし合うのだろう
どういう訳で 僕らはお互いの愛を奪い合い
それ以上何も考えないのだろう
愛し返すことも忘れて
それは哀しいことじゃないか

或るものは長き時を要するんだ
けれど どうやって説明すれば良いのだろう
僕らが皆 同じだということを
理解する者はそう多くない
そして 己の涙の一切のために
彼らの眼が見える望みは無いんだ
辺りを取り囲む 美しきものを
おお それは哀しいことじゃないか

それは哀しいことじゃないか
それは恥ずべきことじゃないか
どういう訳で 僕らはお互いの心を傷つけ
苦痛を引き起こし合うのだろう
どういう訳で 僕らはお互いの愛を奪い合い
それ以上何も考えないのだろう
愛し返すことも忘れて
それは哀しいことじゃないか

愛し返すことも忘れて
それは哀しいことじゃないか

「それは哀しいことじゃないか それは恥ずべきことじゃないか
 どういう訳で 僕らはお互いの心を傷つけ 苦痛を引き起こし合うのだろう
 どういう訳で 僕らはお互いの愛を奪い合い それ以上何も考えないのだろう
 愛し返すことも忘れて それは哀しいことじゃないか」

「僕らが皆 同じだということを 理解する者はそう多くない」

この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月3日(木)

Short People got nobody to love.

■定刻に目覚める。珈琲を点て、それを啜る。そして、目まぐるしく朝の準備をする。
■出勤する。可成り早めに社に入った。遅いよりは、早い方が、だいぶマシ。
■午前中、Excelと戯れる。段段とコツを掴んできた。でも、未だ未だである。
■お昼休み。一人でうどん屋さんに行く。品の無い金貸し三人組が、俗界に居ることを知らしめる。
■午後一時一寸前に、社長と少しだけ話しをする。今後の方針について。
■醒めた目で眺められた、嘗ての職場。そして其処は、今の職場。
■午後、品出しをする。実に十五年振りである。懐かしいなぁ。
■よくこんなこと、毎日毎日できていたなと思った。今は体力的に、少しキツイな。
■でも、努力しよう。あ! コレ、俺が置いた本や! んで、未だに此処に在る! へぇ〜。
■入力作業と出庫作業をだいたい半々に分け、終業を向かえる。珈琲を計二杯飲んだよ。
■「お疲れさま〜」と皆に告げ、タイムレコーダーをガチャンといわせてから、帰路に就く。
■どうにか格好はついているのかなぁ。

■Randy Newmanの『Little Criminals』(邦題:『小さな犯罪者』)を聴く。

『Short People』 written by Randy Newman



背の低い人たちは理由を持たない
背の低い人たちは理由を持たない
背の低い人たちは理由を持たない
生きるための

彼らは小さい手と
小さい眼をしている
其処いらをうろつき回り
とても大きな嘘を吐く
彼らは小さい鼻と
小さい小さい歯している
彼らは厚底靴を履く
その汚らしい小さい足に

やれやれ 私は背の低い人たちに
背の低い人たちに
背の低い人たちに
この辺を屯されたくはない

背の低い人たちは全く同じ
君と僕とにね
(まるで僕のような阿呆)
すべての人間たちは兄弟だ
皆が死ぬその日まで
(それは素晴らしき世界)

背の低い人たちは誰も
背の低い人たちは誰も
背の低い人たちは誰も
愛さない

彼らは小さいチビチビの脚を持つ
それはとても低く立つもの
君は彼らを見付け出す
ただこんにちはと言うために
彼らは小さい車を持つ
プッ プッ プッ と行くヤツだ
彼らは小さい声を持つ
ピィー ピィー ピィー と行くヤツだ
彼らは薄汚い小さい指と
卑劣な小さい心を持つ
彼らは毎度 君を捕えるのだ

やれやれ 私は背の低い人たちに
背の低い人たちに
背の低い人たちに
この辺を屯されたくはない

手数少なく、コンパクトに纏められたbody blow。悪口とはそういうものだ。

"Short People got nobody to love."

的確に急所が攻め立てられると、覿面に阿呆はその口を塞ぐ。この歌のようにね。

それが、自分に向けられた福音の言であることを、自覚しないために。やれやれ。

それが、己を含む現況であることを、認めたくはないが故に、黙する。はいはい。

それは賢明な身の処し方です。阿呆は阿呆なりに、やればできるじゃん。ほらね。

そんなこたぁ兎も角、この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月2日(水)

I love you, Marie.

■定刻に目覚める。でも、二度寝をして仕舞う。やっべ! 急いで出勤する。
■仕事の席に着く。然したることも無し。Excelしか触っていない。
■そんなこたぁ兎も角、脚痛ぇ。
■お昼休み。食後、うどん屋さんから出ると、其処にはインド学研究者のMさんの姿があった。
■「お久し振り」と呼び掛け合い、互いの無事を確認する。お元気で何より。
■午後、仕事の席に戻る。Excelで終日過ごす。阿呆らしい。
■気にする奴ぁ、気にしろ! 俺は関わらねぇからな!
■女だらけで、女子高みたいな現場の雰囲気に辟易するも、これも仕事だと割り切る。
■なんやかやあって、おやすみなさい。

■Randy Newmanの『Good Old Boys』を聴く。

『Marie』 written by Randy Newman



君はまるで王女のようだった 僕たちが出会った夜
髪を高く結い上げて
僕は決して忘れないだろう
僕は確かに酔っ払っているよ ねえ baby
でもね こうでもならなきゃ
君が僕にとってどんなに大事な人なのか
君に言えやしなかったんだよ

初めて君を見た時 僕は君を愛して仕舞った
そして僕は いつまでも君を愛し続けるよ マリー
初めて君を見た時 僕は君を愛して仕舞った
そして僕は いつまでも君を愛し続けるよ マリー

風戦ぐなら 君は木々の口遊む歌
君は花 君は河 君は虹
時々 僕は気違いになる
だけど 君は解かっているよね
僕は腑抜けで怠け者だ
つまり僕は そうして君を傷つけた
そして 君の言うことなんか聞かないし
君が困っていたら 僕は知らん顔する

だけど僕は 君を愛している
初めて君を見た時 僕は君を愛して仕舞った
そして僕は いつまでも君を愛し続けるよ マリー
初めて君を見た時 僕は君を愛して仕舞った
そして僕は いつまでも君を愛し続けるよ マリー

この歌が大好きだ。

■焼酎を呑んで、おやすみなさい。



2008年 4月1日(火)

I think it's going to rain today.

■定刻よりも、少し早めに、目覚める。珈琲を点て、それを啜り、煙を吐く。ふ〜っ。
■予め定めておいた定時に家を出、出勤する。
■しかし、設定を誤り、二十分以上早く出社して仕舞った。
■まぁ、遅いよりは早い方がマシではあるが、何か損した気がする。
■朝礼にて自己紹介を済ます。それから、個別の部署へと挨拶廻りに出掛ける。
■懐かしき顔、見新しき顔、顔、顔、顔。それから、私にとって〈あの〉倉庫に入る。
■「うわーっ!」と、言葉にもならぬ感情が湧き上がってきた。懐かしいなんてものではない!
■此処にソノ本が! 其処にアノ本が! うわ〜っ! 並び替えてぇー!
■お昼休み。一人で近所のうどん屋に行く。十年一日の如く、何も変わらない、何も。ふぅ〜ん。
■午後、二度目の挨拶廻りに行く、同じ順番で。この非効率性も、何も変わらない、何も。
■販売促進用の書籍リスト作りを命ぜられる。Excelか〜、面倒臭ぇなあー、苦手だなぁ。
■それでも何とか作業を進めて行く。初日はこんな感じで終わった。
■小雨そぼ降るなか、帰路に就く。しびしびと降る雨が、何とは無しに良かった。

■Randy Newmanの『Randy Newman』(邦題:『デビュー・アルバム』)を聴く。

『I think it's going to rain today』(邦題:『悲しい雨が』) written by Randy Newman



壊れた窓に 伽藍とした廊下
蒼褪めた死の月は 灰色縞の虚空に
人の情けが溢れている
そうして今日は 雨が降りそうだ

案山子が流行りの衣装を纏い
凍てついた微笑で 愛を振り払う
人の情けが溢れている
そうして今日は 雨が降りそうだ

寂しい 寂しい
私の足元のブリキの缶
通りに蹴飛ばして遣ろうかと思う
友達を扱うように

前方に輝く看板は 私に請う
貧民を救え そして彼等に道を示せと
人の情けが溢れている
そうして今日は 雨が降りそうだ

本を読んだり、映画を観たりして、それを評論するような悪趣味を、私は持ち合わせては居ない。

このサイトでは、何か音楽を聴いたとき、「大好きだ」と思ったら、その気持ちを書いているだけだ。

評論や批判は、私の任では無い。〈評論? そんなものは家来どもに任せておくがいい!〉

そんなこたぁ兎も角、この歌が大好きだ。

■明日のために、焼酎を呑んで、おやすみなさい。


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