県立延岡病院の循環器科の医長が6月末で退職することについて延岡市選出の県議5人が4日、東国原英夫知事に後任医師の確保などを要望した。知事は「医師の労働環境の改善を進め、後任探しに努力したい」と答えた。
延岡病院の循環器科では5人体制だったが、4月に研修医1人が転出。医長も6月末で退職するため、3人で24時間の診療体制を維持しなければならなくなる。
県議5人は会派を超えて異例の延岡市県議団を結成。井本英雄団長(自民)は「医師の獲得競争になっており、地方の医療は衰退するばかりだ。県から国に医師の地方勤務を義務づけるなどの措置を働きかけてほしい」と訴えた。【中尾祐児】
毎日新聞 2008年4月5日 地方版