柔道男女最重量級の北京五輪代表最終選考会、全日本選手権(4月29日、東京・日本武道館)と全日本女子選手権(4月20日、横浜文化体育館)の組み合わせ抽選が28日、都内で行われた。
全日本選抜体重別選手権(4月5日開幕、福岡国際センター)と合わせた選考2大会に進退を懸ける第4シードの井上康生(綜合警備保障)は、順当なら準々決勝で高井洋平(旭化成)と激突。決勝に進めば、棟田康幸(警視庁)-石井慧(国士舘大)の勝者との対戦が予想される。大会最多11度目出場の井上は4人の代表争いで最後尾に位置しており、逆転には選抜体重別からの連続優勝が絶対条件となる。
会見した全日本柔道連盟の吉村和郎強化委員長は「(波に)乗っている石井と棟田の勝者が有利」と優勝予想。五輪落選なら今大会限りでの引退を決めている井上に対しては厳しい見方を示した。