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【北京五輪】

【柔道】井上、優勝が最低条件 代表かけて体重別選手権

2008年4月3日

 柔道の北京五輪代表選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権が5、6の2日間、福岡国際センターで行われる。大会後、男女各7階級のうち各6階級の代表、代表候補が決まり、男子100キロ超級、女子78キロ超級の代表はそれぞれ全日本選手権(29日・日本武道館)、全日本女子選手権(20日・横浜文化体育館、東京新聞=中日新聞東京本社=後援)の後に決まる。選考レースを展望した。

 女子は、48キロ級で五輪3連覇を目指す谷亮子(トヨタ自動車)の5大会連続の代表が確実。78キロ超級の塚田真希(綜合警備保障)、70キロ級の上野雅恵(三井住友海上)の両アテネ五輪女王、78キロ級の中沢さえ(綜合警備保障)、57キロ級の佐藤愛子(了徳寺学園職)も代表に収まりそうだ。

 男子は60キロ級で五輪4連覇を狙う野村忠宏(ミキハウス)が2月のドイツ国際で、右ひざ靱帯(じんたい)断裂から約10カ月ぶりに復帰して健在ぶりを示し、北京行きが濃厚になった。100キロ級の鈴木桂治(平成管財)、90キロ級の泉浩(旭化成)も国内にライバルは不在だ。

 選抜体重別で注目は、男子100キロ超級。昨年の世界選手権無差別級王者の棟田康幸(警視庁)が制すれば、悲願の五輪へ限りなく近づく。国際大会の実績で棟田に劣る石井慧(国士大)は直接対決で上回り、互角の状態で全日本選手権を迎えたい。不振に陥る井上康生(綜合警備保障)は優勝できなければ五輪への道が完全に絶たれる。

 女子の注目は63キロ級。アテネ女王の谷本歩実(コマツ)が有力だが、勢いに乗る上野順恵(三井住友海上)が直接対決で強さを見せれば、代表争いは混沌(こんとん)とする。

 (栗田晃)

 

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