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柔道の北京五輪代表選考会を兼ねた全日本選抜体重別は5、6日、福岡国際センターで行われる。4日は福岡市内で有力選手が会見。五輪3連覇を目指す女子48キロ級・谷亮子(32)=トヨタ自動車=は“進化した肉体”で北京への出場権をかけて6日の試合に臨む。5日は男子60キロ級に野村忠宏(33)=ミキハウス=が登場。井上康生(29)=綜合警備保障=、棟田康幸(27)=警視庁=らが争う男子100キロ超級は6日に行われる。
ママさん谷は進化していた。「コンディションはいい。最大の目標である五輪3連覇に向けて挑戦していきたい」と抱負を語った谷。周囲の期待は膨らむばかりだが、それに比例するように体も“成長”し、柔道着のサイズが「大きくなった」という。
関係者によると、谷は先月、今大会で使用する柔道着のパンツの丈を長くすることを要求。完成品は実に4センチプラスとなった。身長が伸びたわけではなく、太もも、お尻回りに筋肉がついたことでズボンが小さく感じたためだという。「筋肉量が多くなったということでしょう」(同関係者)。上着も若干大きくしており、調整はすこぶる順調なようだ。
今大会に向けても練習に加えて「行動範囲が広くなった」。2歳になった長男・佳亮くんの子育てもしているとあって、ハードなママさん選手生活により「太らなくなった」と体質も変化した。もともと太りにくかったが減量はさらに縁遠くなり、軽量級で戦う理想的な体になった。
出産からの復帰戦となった昨年のこの大会は決勝で福見友子(筑波大)に敗れたが「授乳もしながらでしたし、自分でもよく試合に出たなという気持ち」と冷静に振り返る。昨年9月の世界選手権で優勝し「大きな自信をつかんだ」と言い、約7か月ぶりの実戦にも不安はない。五輪V3の偉業へ向け、まずは地元・福岡で5大会連続の五輪切符をつかむ。
◆康生連勝しかない「精いっぱい頑張る」 ○…北京五輪男子100キロ超級の代表争いで瀬戸際に立つ井上康生は「体調は普段通り。精いっぱい頑張ります」と短い言葉に力を込めた。今大会、同階級の最終選考会となる29日の全日本選手権(東京・日本武道館)を連勝するしか北京行きへの道は残されていない。ライバルの石井慧(国士大)が故障で今大会は欠場するが「ひとのことは気にしない」と強調。6日の試合にすべてをかける。
(2008年4月5日06時01分 スポーツ報知)