チベット騒乱から北京五輪まで 日中ジャーナリストが徹底討論
日中ジャーナリスト交流会に出席するため、23日から3日間、中国・北京へ行ってきた。テーマは、餃子中毒事件、チベット騒乱、そして、北京オリンピックなどだ。
中国側のジャーナリストは8人。彼らは、新華社や人民日報などに在籍する、中国の第1級のジャーナリストたちだ。日本側からはジャーナリストが7人出席した。この交流会は非公式の形をとり、その代わり何でも話し合う。昨年の東京でも10時間討論したが、2回目となる今回も北京で10時間討論してきた。
昨年は、初めての開催だったこともあり、話がかみ合うまでに4、5時間かかった。中国と日本では、体制が異なり、報道というものに対する考え方、価値観も違う。2回目となる今回は、人柄や、どのような発想をするかがお互いにわかっていたので、いきなり各論、核心から入った。
餃子中毒事件で問われたメディアの姿勢
まず議題となったのが、餃子中毒事件だ。
この件に関して、中国側から「餃子中毒の事件に対して、日本のマスメディアは始めから中国が悪いと決めつけていた。中国を叩くために餃子事件を材料にしている報道が多かった。これをどう思うか」という訴えがあった。
これに対して日本側は、「確かに、日本の週刊誌やワイドショーの中には、反共的立場から餃子事件を中国をやっつける材料にしているものがあった」と認めたが、「しかし、それは日本の中ではごく1部だ。少なくとも朝日、読売、日経、毎日新聞や、テレビの報道番組ではそのような報道はしていない」と反論した。
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