三菱重工業は4日、中国の重電大手のハルビン集団(黒竜江省)に、原子力発電所向け蒸気タービンなどの技術を供与すると正式発表した。両社は昨秋以降、中国で計4基の原発向けタービンを共同受注し、三菱重工が技術供与することで基本合意していた。タービン国産化を支援しつつ、中国の他の原発でも受注獲得を目指す。
技術供与するのは出力120万キロワット級の大型蒸気タービン、湿分分離加熱器、給水加熱器など原発の「二次系設備」と呼ばれる主要機器群。設計図面を提供するほか、工場で生産技術も指導する。
三菱重工はハルビン集団と共同で、中国浙江省と山東省の原発向けに計4基の蒸気タービンを受注している。タービン製造は当初、三菱重工が手掛けるが、将来ハルビン集団が自社生産できるよう技術支援する。(04日 23:01)