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「役所から迫害…」 和歌山3人殺害 容疑者が産経支局に郵便物 (2/2ページ)
このニュースのトピックス:言語・語学
この中で、実容疑者は父親について「幼いころから些細(ささい)なことで折檻(せっかん)し、虐待し、暴言を浴びせた」などと憎しみをつづっていた。
自分自身については「並外れて知能が高い」と言い切り、「6歳で既に算数は小学校全学年の教科書を仕上げ、教科書に読めない漢字はなかった」と自慢。「学者の未来は約束されたも同然だった」ものの、虐待によるPTSD(心的外傷後ストレス障害)で学習機能が低下し、「人生を台無しにされた」と怒りの矛先を父に向けていた。
手記によると、実容疑者は国立大学を卒業後、セールスマンや塾の非常勤講師などを務めるが、長続きせず、父からは「仕事もしない」「親にたかるばかり」などとしかられ、父と「格闘になった」ことをきっかけに、自らが住む離れと母屋の間に鍵をかけたという。
文章からは「敵側の真の狙いは暗殺テロ」などの妄想傾向もうかがえる一方、「過去の虐待場面が鮮明な記憶として再現され、月に数回は大声でどなったりするから、近所の人間もきっと変なやつだと思っているだろう」と冷静に自分を分析する一面もみられた。
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和歌山西署は5日朝から、現場検証を実施し、容疑の裏付けを進めている。