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「役所から迫害…」 和歌山3人殺害 容疑者が産経支局に郵便物 (1/2ページ)
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和歌山市宇須の無職、坂口喜雄さん(82)方で4日、坂口さんと長女の無職、高田美和子さん(49)、高田さんの長男で市立高松小6年の翔君(12)の3人が殺害された事件で、和歌山西署に殺人容疑で逮捕された坂口さんの長男の無職、実容疑者(52)は犯行前の今月2日、産経新聞和歌山支局に電話をかけ、「自分はもうすぐ病気で死ぬ。役所から迫害を受けた」などと話していた。10代から家庭内でトラブルを抱えていたという実容疑者。50代になって殺人に駆り立てた背景には長年にわたる父との確執があったとみられる。
実容疑者は2日午後、同支局に匿名で電話をかけ、「話を聞いてほしい」とぼそぼそとした口調で話し始めた。数分間、裁判所や市役所とトラブルがあることなどを述べ、「不正を追及しようとしているのに、役所に迫害されている。内容は証拠書類を送るので見てほしい」などと話したが、今回の犯行をほのめかすような発言は全くなかった。
書類は4日、郵送で同支局に届き、実名が記されていた。CD1枚に納められており、裁判関係の書類や裁判所職員とのやりとりを録音した音声データとともに、自らの生い立ちをつづったとみられる文書も添付されていた。「虐待記」と題したこの文書はA4用紙で67枚分あり、びっしりと書かれていた。