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父・妹・甥を刺殺 出頭の男を逮捕 和歌山
このニュースのトピックス:凶悪事件
4日午後6時ごろ、和歌山市宇須、無職、坂口喜雄さん(82)方で、訪れたヘルパーが坂口さんが身動きせず横たわっているのに気付き派遣会社に連絡、会社が「ドアに鍵が掛かっており、坂口さんが倒れている」と110番した。
和歌山西署の署員が駆けつけたところ、坂口さんと長女の高田美和子さん(49)、美和子さんの長男翔君(12)の3人が死亡しているのを発見した。3人とも腹や胸に刃物で刺されたような傷があった。
和歌山西署は5日未明、3人を殺害したとして殺人容疑で坂口さんの長男、実容疑者(52)を逮捕した。実容疑者は4日午後5時ごろ、和歌山県警本部に「相談したいことがある」と出頭し、3人の殺害を認めた。「3日午前6時ごろに殺害した。包丁で刺した」などと供述しており、同署で詳しい動機などを追及している。
調べでは、坂口さん方は2階建てで3人は1階で死亡していた。坂口さんは自分の寝室のベッドの上、美和子さんは居間のベッドの脇、翔君は居間の別のベッドの上で、いずれもあおむけの状態だった。
また、坂口さんの上半身には数カ所刺されたような傷があったという。
近所の人によると、坂口さんと美和子さん、翔君は3人で暮らし、実容疑者は隣に住んでいた。美和子さんは今春に母親が亡くなるまで、医師として勤務。美和子さんの母親が翔君の面倒を見ていたという。
現場は、JR和歌山駅の南西約3キロの和歌山市中心部に近い住宅街。