(cache) チベットぶらり女一人旅⑤　世界遺産ポタラ宮 - タダマさんの旅メモ

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海外旅日記

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チベットぶらり女一人旅⑤　世界遺産ポタラ宮

エリア

アジア中国拉薩[ラサ]

旅行期間: 2007年9月16日～2007年9月24日（9日間）

チベットの象徴。
「世界遺産」というロマンを追い求めて訪れるには、
現在進行形であまりにも悲しい場所でした。

投稿日：2007年10月19日

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コメント（2）
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[一人旅]

内容

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ポタラ宮　世界遺産
拝観料100元（約1600円）。※入場時に支払います。
↑個人旅行者も普通に買えます。旅行社のデマに騙されちゃダミだよ～。
朝7：30から予約票を配布（とガイド本に書いてあるのだが時間が…）
予約票配布場所はタイトル写真のず～～～っと左側。
予約票受け取り時・入場時にパスポートチェック有り。
更に入場時に手荷物チェックあり、火気厳禁のためライターは没収。
内部は写真撮影禁止。（中国人が監視しています）
安宿密集地からタクシー15元、リンタク10元、徒歩20～30分。
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【9月20日】
7：00　チケット売り場到着。
高地だけあって日の出前はめちゃめちゃ寒い。
30人位しかいないのは、みんなツアーだから？

8：00　販売開始時間7：30はとっくに過ぎてるのに、チケットを販売する気配なし（泣）

8：30　日の出。太陽あったけーーー！
今頃優雅に登場したジョージ・ルーカス顔のオッサンのホカホカの贅肉が羨ましい。

9：00　やっと販売開始。
昨日ドミで会ったイギリス人のオチャラケ兄ちゃんが、
「7：30開始だから朝早く行かないとヤバイゼ☆ボクはその頃爆睡中さ♪」
って言ってたのに…ガイド本も7：30開始って…肩透かしガクー。

9：30　翌日12：40入場の予約票入手！ディズニーランドのアトラクション並に待たされた。

並んでるときに談笑していた日本人バックパッカー2名と明日一緒にポタラ宮を見に行く約束をして別れ、この日はポタラ宮から離れる。

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そして、ポタラ宮予約後に向かったセラ寺からバスで帰る時だった。
チベット人から、チベットの悲しい歴史を聞いたのは。

チベット人に言論の自由は無く、政治的な話は聞けないと思っていたし、こちらからも話さないようにしていたけど、まさか突然こんなところで生の声が聞けるとは思いもしなかった。

バスに乗り込んだ直後に、一番後ろの席に座っているチベット人のおっちゃんから英語で声をかけられた。
「Are you Japanese?」
チベット人は必ず最初に日本人かと聞いてくる。
日本人だと答えた瞬間、笑顔になって会話を進める。
彼らは私が中国人でないことを確認していた。

話しかけてきたおじさんが、中国に侵略された悲しい歴史をゆっくりと語りはじめた。
もちろん、このバスには日本人の私とチベット人しか乗車していない。
中国がチベットを侵略して50年近くになるけど、今も彼らの根底には中国に対する憎しみが渦巻いている。

おじさん　「ポタラ宮には行った？」
俺　「まだちらっと正面しか見てないですよ」
おじさん　「だったらポタラ宮を背後から見てほしい。世界一最低の景色だから」
俺　「えっ！？なんで世界遺産が世界一最低なの？」
おじさん　「行けば分かるよ…」
おじさんの顔が悔しそうに歪む。

バスから降りるとき、みんなからバス代を支払う手を止められた。
話してたおじさんとは別のおじさんが私の分を払ってくれてる。
みんなが笑顔で見送ってくれた。

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【9月21日】
日本人バックパッカーとヤクホテルで待ち合わせて朝飯。
ヤクホテルの近所の小包屋うめえ！店員がフレンドリー！
人懐っこくてカワイイおねえちゃんが中国茶をガンガン注いでくれる。
チベット語の指差し本を見せると、ケタケタ笑いながら教えてくれた。
3人ですげー食ったのに、合計15元。

惜しい！紹介したいのに店の看板が切れてる。
一番奥の看板は多分ヤクホテルな気がします。

昨日のチベット人が言っていたことは、ポタラ宮背後に行ってみてすぐに分かった。

わぁ～お！中国とチベットの夢のコラボや～☆
甲高い声の中国民謡がデカい音量でテンテケ流れてるYO

…あまりにもえげつないやり方で愕然とした。
こればっかりは流石に笑えない。
ポタラ宮の背後には大きな中国庭園が構えていた。
中国政府はチベットを乱開発で中国色に染めている。
チベット人にとって一番神聖な場所ですら。

真正面に設置された中国国旗。
2007年4月に外国人旅行者がデモっちゃった気持ちが分かる。

予約票を見せ正面の門から入ると、まず所持品のチェックがある。
そこを通過すると、地獄坂のような階段が出現。
階段の入口でパスポートと予約票のチェック。

しかしまぁ、中年ツアー客はみんな元気だ…。

長い階段を登りきると、チケット売り場がある。
ここで予約票を見せ、拝観料100元を支払う。

とても今現在生存している王の城とは思えない遊園地っぷりだ。
ここから先は建物内部に入り、中国人監視のもと撮影禁止となる。

ポタラ宮の中には辛いことが満ちていて、何も楽しいことなんてなかった。
本来ならばとても偉いお坊さんしか入ってはいけない場所に、チベット仏教信者でもない外国人がフラフラと歩くことに、土足で人の家に上がりこんだような罪悪感が襲ってくる。

王座の目の前では監視役の中国人が弁当を食べ、床に唾を吐く。
涙が出た。

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素敵な旅行記ありがとうございました。私もチベットに行きたくなりました。ウルムチに行った時やはり同じような雰囲気がありました。支配されるというのはいやなことですよね。
あなたの文体は私とは違いますが興味深く読ませていただきました。あなたのような日本人女性がいることを同じ日本人として誇りに思います。
次の旅行記も期待しています。では。

オッサンの世界歩きさん

2007年11月27日 21：43
オッサンの世界歩き様
楽しい旅行記の方ですね！
コメントありがとうございます～！

ウルムチも同じ…悲しいですね。
かといって、私たち余所者の日本人がチベット人の代わりに中国人を憎むってのは違っていて。
中国人は私にはとても優しかったですし。
こういう時、旅行者としてどういう立場や感情でいたらいいのか分からなくなります。

>あなたのような日本人女性がいることを同じ日本人として誇りに思います。
ダメ人間のアタクシめにそのようなお言葉、勿体のぉございます！！
所詮一人称「俺」な、脳みそオッサンなんで（笑）

タダマさん

2007年11月28日 00：46