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国内債は500億円積み増し、超長期債中心に=08年度三井生命運用計画

2008年 04月 4日 15:46 JST
 

 [東京 4日 ロイター] 三井生命保険は、2008年度の一般勘定資産の運用計画で、国内債を500億円程度積み増す方針。イールドカーブ(利回り曲線)が傾斜化したことで魅力が出た超長期債を中心に投資する。日本株は07年度末の残高を維持。海外で成長可能なセクターへの銘柄入れ替えを主体とする。また、ヘッジ外債は300億円積み増しを図る。クレジット物のスプレッドが拡大したことに加えて、ヘッジコストの低下で投資対象の相対的な価値が出たと判断した。

 

 三井生命・運用企画部長の松多洋一郎氏が4日、ロイターとのインタビューで述べた。詳細は以下のとおり。

 

 <国内株・外国株>

 

 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が言及した米景気後退の可能性を否定できない。日本景気は貿易相手国がアジアをはじめグローバルに分散しているため、米国ほどの悪化を見ていないが、それでも政治的混乱が加わり楽観的に見ていない。08年度を通じた日米の成長率はいずれも1%台前半にとどまるのではないか。ただ、米経済は停滞局面があっても、米景気刺激策や金融緩和策の効果で年度後半には緩やかな成長に回帰していくのではないか。FRBは春先を中心にあと2─3回、100ベーシスポイント(bp)程度の利下げを実施するとみている。FRBをはじめとする金融当局による積極的な政策対応を受け、流動性懸念が再燃して実体経済に悪影響を及ぼすリスクシナリオを想定していない。

 

 日本株は、今年3月にかけての下落局面で、期末前のポジション解消、利益確定売りなどで実際の価値以上に売られた。かなりの悪材料を織り込んだとの判断で、景気サイクルに比べてひと足早く底打ちするのではないか。08年度の予想レンジは日経平均で1万2000円─1万6000円(TOPIXで1200─1600)。日本株への投資は、08年3月末の残高に比べてほぼ横ばいの水準を維持。銘柄入れ替えを主体にした投資姿勢を継続する。海外で成長可能なセクターに注目している。外国株への投資は07年度に700億円程度積み増した。アジアをはじめとした新興国に長期スタンスで投資した。08年度は足元が不安定であるため、投資のエンジンがかかるまでに時間がかかるかもしれないが、150億円程度の積み増しを予定している。なお、08年3月末の株式含み益は約1300億円と07年9月末(3097億円)から減少した。  続く...