3月下旬に現役引退を表明した米大リーグ、元パイレーツ投手の桑田真澄さん(40)は4日、成田空港着の航空機で帰国した。会見で桑田さんは晴れやかな表情で「第2、第3の僕でなく、自分の色を出せる選手を、心のある野球をしてくれる選手を育てたい」と話し、指導者の道を歩む気持ちを表した。
【特集 巨人を去った男たち】
桑田真澄の軌跡
具体的な道筋は「まだはっきりしない」という。しかし、将来的に後進の指導にあたることを明言し「僕は野球をするために生まれてきた。これまで桑田真澄という選手を磨くために野球を使ってきたが、いい思い出を作らせてもらった。恩返しがしたい」と話した。
大阪・PL学園高卒業後は大学進学を表明していたが、86年、ドラフト1位指名され巨人に入団。「もう少し勉強してみたい気持ちはある。学生になることはできなくても、体験はしてみたい」と勉学にも興味を示した。
現役引退表明から10日。「中学、高校、プロ入りの大きな騒動から今までを振り返る毎日」を過ごしたが、「気持ちが燃え尽きた」。会見中は終始穏やかな表情で、引退に悔いはない様子だった。【村田隆和】
【特集 巨人を去った男たち】
松井秀喜の軌跡
【関連】
巨人:変わらぬ貧打 渡辺恒雄会長激怒「もう二度と見に来ない」
【関連記事】
米球宴:イチローが史上初のランニング本塁打 MVP獲得(2007年7月11日)
【写真特集】
大輔vsイチロー、昨年の大リーグ初対決
【センバツ 記憶に残る投手】
桑田、松坂、江川・・・高校時代の勇姿