不足する助産師を養成するために今春、開校した高崎医師会立高崎助産師学院(学院長・釜萢(かまやち)敏同医師会長)の第1回入学式が4日、同学院で行われた。
同学院は、看護師養成施設に併設が認められたことを受けて設立された全国3施設のうちの一つで、同医師会立高等看護学院に併設された。産婦人科の病院などに勤務する県内17人、県外3人、現在勤務していない看護師1人の計21人が入学、1年間のカリキュラムをこなし、国家試験の受験資格を得る。
入学式は高等看護学院と合同で行われ、釜萢学院長が「助産師の資格を取り、地域に根ざした周産期医療に当たってほしい」と激励した。
県内の助産師養成施設は群馬大医学部、桐生短大の2カ所だが、卒業生の大半は県内に残らず、慢性的な助産師不足に陥っている。このため、県内で勤務する助産師を養成するために同学院が設立された。【増田勝彦】
毎日新聞 2008年4月5日 地方版