小沢民主党代表の中国批判発言が話題に
ソウルでリーダーシップ会議に出席
民主党の小沢一郎代表(写真)は21日、ソウル市内で開かれた「アジアン・リーダーシップ・カンファレンス」(朝鮮日報社主催)に出席し、第1セッションで中国共産党に直撃弾を撃ち込んだ。胡錦濤国家主席と会談を行うなど親中派とされる小沢代表は、中国共産党の腐敗について、「(腐敗で失脚した)国民党のようにならないか憂慮せざるを得ない」と指摘した上で、「全ての紛争は貧困と貧富の差から始まる。中国は貧富の差に対する不満が一気に爆発することがあり得ることを知るべきだ」と述べた。
また、中国の軍拡について、「周辺国は中国の成長に伴う軍事力膨張を懸念している。中国が人類史的に大きな貢献をしていくことを『現実の行動』で見せなければならない」と強調した。小沢代表は、中国共産党の指導部らと会談した際にもこうした意見を伝えたとされ、「中国の混乱は世界的な混乱につながる。中国政治がソフトランディング(軟着陸)できるように隣国(韓国・日本)が支援することは歴史的使命だ」と主張した。
一方、香港の陳方安生(アンソン・チャン)元政務官は、「1997年に香港の主権が中国に返還されるとき、香港経済がだめになるという懸念が高まったが、10年後の香港はさまざまな支援で経済がさらに発展した。中国の台頭を心配する見方も一部にあるが、中国は今後環境保護、貿易など各分野で前向きな役割を果たす」と正反対の見方を示した。
小沢代表の「挑発的な」発言は今回の会議で話題を呼び、朝日新聞など日本のマスコミも大きく報じた。司会を務めた司空壹(サゴン・イル)政権引き継ぎ委国家競争力特別委員長は、「とても率直で淡泊なコメントだ」と印象を語った。全国経済人連合会(全経連)の趙錫来(チョ・ソクレ)会長は、「小沢発言は韓国の感情には合わないようだ」と評価したが、キッシンジャー元米国務長官は「現実的な発言だ」と捉えた。自民党の猪口邦子衆議院議員は、「日本人がみな、小沢代表のように考えているわけではない」と話した。
小沢代表は同日午後、朝鮮日報社を訪問し、方相勲(パン・サンフン)社長と韓中日関係を中心に30分間懇談した。方社長は「小沢代表が取り上げた中国のソフトランディング問題が話題の中心だった」と述べた。
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