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チベット暴動:デモ隊への銃撃で8人死亡か

 AP通信によると、ロンドンに本部を置く自由チベット運動(FTC)は4日、中国・四川省のカンゼ・チベット族自治州にあるトンコル寺で3日、僧侶370人とチベット人住民400人の計770人余りが非暴力の街頭デモを行っていたところ、警察による銃撃を受け、8人が死亡したとの情報を明らかにした。死者には僧侶一人と女性3人が含まれているという。

 AFP通信によると、FTCは当時の状況について、僧侶と信者らは当局に逮捕されたトンコル寺の僧侶二人の釈放を要求し、地方政府庁舎に向かおうとしたところ、道路を封鎖していた警察による発砲を受け、死者が出たとした。逮捕された僧侶二人は、チベットの精神的指導者ダライ・ラマの写真を隠し持っていたところを拘束されたという。

 トンコル寺の住職はAP通信に対し、「先月のデモ発生以降、中国政府はチベットの僧侶にダライ・ラマを否定することを強要する『愛国教育運動』を展開している」と語った。

 一方、中国の国営新華社通信は4日、カンゼ・チベット族自治州で3日夕、警察がデモ隊に向かって発砲したことを認めた。AFP通信によると、新華社通信は「暴動を鎮圧する家庭で警察が銃を発射した」と報じた。ただ、騒ぎがチベット人による反政府デモだったかどうかについては言及しなかった。

 新華社通信に対し、同自治州政府の関係者は、「公務員一人が騒ぎで攻撃を受け重傷を負った。警察は暴力を鎮圧するために威嚇射撃を行うしかなかった」と話した。

 一方、4日付のカナダ日刊紙グローブ・アンド・メールによると、同国のハーパー首相は、8月の北京五輪開会式に出席しない意向を明らかにしたという。

崔賢黙(チェ・ヒョンムク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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