日立製作所の家電生産子会社である日立アプライアンス(日立AP)は家庭用エアコンの生産体制を再編する。日本向け製品の心臓部である「室外機」を中国と日本で生産しているが、中国の人件費が高騰しているため日本に生産を集約する。競争が激化する家庭用エアコン分野では、首位の松下電器産業や2位のダイキン工業もコスト削減に向け生産体制を見直している。
日立は国内1カ所、海外では中国やインドなど5カ所で家庭用エアコンを生産。日本向けの製品については高価格機を日本、普及機を中国で製造している。このうち中国の蕪湖工場で製造している室外機の生産を今秋から栃木事業所(栃木県大平町)に順次移管する。(07:00)