この人物のオモテとウラ　さらに大先輩に近づいた自称「腹黒」アナ

　オリコンの「好きな男性アナウンサーランキング」でＴＢＳの安住紳一郎アナ（３４）が３年連続で堂々の１位に輝いた。

　２００７年７月に結婚した渡辺和洋アナ（フジテレビ）が２位から３位にランクダウンし、２位に羽鳥慎一アナ（日本テレビ）が浮上したが、トップの安住は男女、年齢を問わず、すべての部門で圧倒的な支持を受けている。涙もろくて一生懸命な人柄、一見温厚に見えてお笑い芸人顔負けのツッコミを入れたりといった独自キャラも人気の秘密だ。テレビ４本のレギュラー番組はいずれも高視聴率をキープし、毎週日曜日に放送されるラジオの２時間番組も、持ち味を生かして好評だ。

　ＴＢＳからは後輩の川田亜子が２００７年３月にフリー転出し、エビちゃんや押切もえも所属する芸能事務所に籍を移し活躍している。バラエティー中心の舞台に飽き足らず報道番組を希望し独立したとされる川田と同じく安住も報道希望。しかも安住が尊敬してやまないＴＢＳ出身アナといえば、ズバリ久米宏なのだ。「ボクの番組がＷ杯の視聴率を上回ったら、即フリー」などとギャグにして笑い飛ばしたことも。安住の場合、独立すれば年収１億は下らないといわれており、フリーとして活躍できる環境は整いつつある。

　北海道帯広市出身で元横綱・大乃国が中学の先輩、中島みゆき、吉田美和（ドリカム）も高校の先輩、１つ年下の女優・原千晶は従妹にあたる。

　教職志望だった明治大在学中、卒業の思い出にと“記念受験”したＴＢＳにたまたま拾われ、その後の進路を大転換してしまった。

「僕はフジテレビで中野美奈子アナと一緒にやりたい」などとおちゃらけてみたり、レギュラーの「ぴったんこカン・カン」で、秋田放送（日本テレビ系）の伊藤綾子アナとお見合いしたりと話題に事欠かない。０３年のドラマ「ＧＯＯＤ　ＬＵＣＫ！！」で、キムタクのライバル役パイロットをこなして以来、夏目漱石を演じてみたり、時に俳優としての顔も見せている。

　子どものころ、無類のおしゃべり好きだった姉の陰に隠れ“聞き役”に回らざるを得なかったという意外な過去の持ち主だが、“しゃべり競争”で姉に負けまいとボキャブラリーを増やし、大げさなリアクションをするような“クセ”が身に付いてしまったのだとか。

　ドギマギした初々しさも“計算のうち”と半ば認めてしまう自称“腹黒い”アナウンサー稼業だが、それでも憎めないバカ正直さが、安住の持ち味なのかもしれない。

「番組改編のたび、気が気でないのはむしろ局側です。いつフリーになるかはタイミング次第」（芸能記者）

　この世代で次の久米宏を狙えるのは、やはりこの男しかいない！？

【2008年4月2日掲載】