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【政治家の隠れ家はここだ】ビビンバの裏に隠された政界再編の思惑 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:政治家の隠れ家はここだ
赤坂一龍(東京都港区赤坂)
コリアン系の飲食店がひしめく赤坂。その中でも、40年以上も前から店を構える韓国料理の名店である。国会議事堂からも近く、当然、政治家の利用も多い。
韓国の李明博・新大統領の就任直前の2月10、11日に韓国を訪問した自民党の加藤紘一元幹事長ら超党派訪韓団のメンバーが「反省会」と称してこの店に集まったのは、2月20日夜のことだ。メンバーは加藤氏のほか、自民党の山崎拓元副総裁、民主党の仙谷由人元政調会長、枝野幸男元政調会長、公明党の東順治前国対委員長、社民党の辻元清美元政審会長ら。
このメンバー構成の裏には、政界再編に絡む加藤氏の思惑があると言われている。
仙谷、枝野両氏は民主党内では、小沢一郎代表と距離を置く論客として知られている。加藤氏ら自民党内のリベラル派としては、今のうちから仙谷氏らと訪韓をきっかけに気脈を通じておくことで、政界再編時に連携する狙いがあるという観測が政界で流れている。ただ、枝野氏は韓国・ソウルでは、「加藤さんや山崎さんは自民党を割る気持ちはあるんですか」と、連携には懐疑的だったが…。
この集まりは自称「ビビンバの会」というらしい。ビビンバはごはんと、その上に載せたナムル(韓国風の野菜のあえ物)などを混ぜて食べるが、「私たちはごちゃまぜの会なので、『ビビンバの会』を名乗ろう」と、ソウルで言ったのは加藤氏だそうだ。さらに、韓国滞在中は日程が窮屈だったために、本場の韓国料理をほとんど味わえなかったそうで、帰国してから思いっきり韓国料理を食べようということになり、この日の夕食会が開かれたという。