|
|
|
[社会]|スポーツ| |
文字サイズ:
大|中|標準
|
社会
聴覚障害不正 書類に不適切記載? 札幌の医師「月1回聴力検査を」(04/05 06:45)聴覚障害の身体障害者手帳の不正取得疑惑で、札幌の耳鼻咽喉(いんこう)科医(73)が患者らに発行した聴力検査の結果書類に、「健康保険で定期的な検査が義務付けられている」という不適切な記載があることが四日、分かった。北海道社会保険事務局は、健康保険法にこうした規定はないと問題視し、事実関係を調査する方針。 医師は、検査を受けた多くの患者にこの書類を配布していた可能性が高い。医師の診断による手帳交付者は八百人以上に上っているが、その中には二年間で約二十回検査を受けた人もいる。 こうしたことから、医師が多額の検査代(診療報酬)を得るために、これらの書類を配って検査を勧めていた可能性もある。 書類には問題の病院や医師の名前が明記されており、医師が作成したとみられる。患者の聴力を数値や表で記載し、耳が聞こえる仕組みをイラストで説明。注釈に「難聴のお薬を飲み続けるために、健康保険では一カ月に一度の定時聴力検査が義務付けられております。検査を受けなければ、保険扱いでお薬が出ません」と記載されている。 しかし、道社会保険事務局によると、健康保険法では、定期的な聴力検査の義務付けをうたった項目はない。 同局保険課は「検査を受けることと、健康保険が適用されるかされないかは、まったく関係がない。書類は患者に対して誤解を招く表現が多く、記載内容を改めるよう促したい」としている。
社会 記事一覧
|
|