2008年 4月 4日
こんぴら歌舞伎大芝居人気役者がお練り
四国こんぴら歌舞伎大芝居が、いよいよ5日、香川県琴平町で始まります。4日、市川海老蔵さんなど、人気役者が町内を回るお練りが行われ、こんぴらさんの門前町は華やかな雰囲気に包まれました。今年で24回目となる四国こんぴら歌舞伎大芝居。公演の成功を願って行われたお練りには、座頭をつとめる市川海老蔵さんや市川右之助さんなど、7人の役者が人力車に乗って登場しました。座頭の市川海老蔵さんが、沿道の人たちに手を振ったり、少し立ち上がって、声援に応える場面も見られました。人気役者を一目見ようと、沿道に集まった人は約2万人。紙ふぶきをまいたり、さかんにカメラのシャッターを押すなどしていました。また、今年は初めて、地元の商工会のメンバーが、歌舞伎役者の紹介や演目の見所などを、独特の口調で説明する木戸芸者が登場しました。こんぴら歌舞伎は、5日から今月23日までの公演で、歌舞伎十八番の「暫」や、「夏祭浪花鑑」など5演目が上演されます。

中国経産局がGSで聞き取り調査
ガソリンの暫定税率が失効したのを受けて、経済産業省の出先機関、中国経済産業局が岡山市のガソリンスタンドで影響などについて聞き取り調査しました。4日、経済産業局の杉田定大局長が、岡山市にある2軒のガソリンスタンドをまわり、経営者から暫定税率失効前後の価格の変動や、失効前の税率で仕入れた在庫の状況などを調べしました。こちらのスタンドを経営する会社では、先月31日までに、失効前の税率で仕入れた在庫がグループ全体で約410klあったため、今月1日以降、ガソリンを暫定税率分の25円値下げしたことにより、1000万円余りの損失が出ているということです。中国経済産業局では、スタンド側の実情を国に伝え、今後、混乱を招かないよう対処していきたいとしています。

監督からの暴行で精神的苦痛、元部員提訴へ
浅口市にある私立高校の元野球部員が、当時の監督から全裸でランニングする事を強要され、精神的苦痛を受けたなどとして、学校と元監督を相手取り、損害賠償を求める訴えを近く、岡山地方裁判所に起こすことが分かりました。訴えを起こすのは浅口市鴨方町にある私立おかやま山陽高校の元野球部員の男性7人です。訴状によりますと、この監督は2005年6月、野球部員に全裸でランニングをさせたほか、食堂の掃除をさぼったなどとして雨天練習場などで部員の顔を殴ったとしています。元部員らは、「精神的苦痛を受けた」として元監督と高校を運営する学校法人・第一原田学園に総額450万円の損害賠償を求めています。元監督は2005年に野球部員に対する強要と暴行の罪で逮捕・起訴され、その後、懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決が確定しています。この訴えについて、元監督はOHKの取材に対し、「初めて知った。今の段階ではコメントできない」と話しています。

倉敷市のGSで地下水汚染
倉敷市のガソリンスタンドの地下水や土壌から有害物質のベンゼンが検出されました。検出された量は最大で環境基準値の380倍に上っています。汚染が確認されたのは倉敷市平田のガソリンスタンドJOMOValue5倉敷店です。倉敷市によりますと去年10月以降、敷地内の10地点で地下水や土壌を調べたところ最も多い所で、地下水から環境基準値の380倍、土壌からは環境基準値の47倍のベンゼンを検出したということです。ベンゼンが検出された場所は20年前まで地下タンクが設置されていて、倉敷市では何らかの原因でタンクからガソリンが漏れた可能性があるとしています。この付近で、地下水を飲料水に使用している実態はなく今のところ健康被害の報告はありません。このガソリンスタンドでは今後、汚染された土壌の入れ替えなどを行っていく事にしています。

高松市中心部の小中一貫校起工式
高松市中心部の小中学校を統合して新たに設置する香川県初の小中一貫校、「高松第一小中学校」の起工式が4日、行われました。起工式には高松市や地域の代表など約40人が出席し高松市の大西秀人市長らが鍬入れをして工事の安全を祈りました。「高松第一小中学校」は高松市中心部の5つの小中学校を統合し、現在の松島小学校と光洋中学校の敷地に新たに設置されます。小中一貫校の設置は香川県内では初めてで、小学1年生から英語の授業を取り入れるなど、9年間を見通した独自のカリキュラムで学力と体力のアップに重点を置きます。当初の計画では今月、中学校が開校する予定でしたが、談合事件で大手ゼネコンが相次いで指名停止になった影響で先送りされていました。高松第一小中学校は来年4月、中学校が開校し小学校は再来年4月の開校を目指すと言うことです。

岡山市に特別支援学校準備事務局開設
知的障害を持った生徒の職業教育などを行う高等部専門の特別支援学校が、来年4月、中四国で初めて岡山市に開校することになり、4日、開校準備事務局が開設されました。開設準備事務局は岡山市瀬戸町の県立瀬戸南高校に設けられました。開所式では岡山県の門野八洲雄教育長が「教育に対するニーズが高まる中、地域と連携しながら、教育課程の準備などに万全を期して欲しい」とあいさつし、校舎の正面入り口に看板が掲げられました。特別支援学校は、知的障害を持つ生徒の進学志望の高まりを受けて設置されるもので、先月末で閉校した、岡山市瀬戸町の県立岡山高等技術専門校の校舎を利用します。定員は1学年40人で、比較的軽い知的障害を持つ生徒を対象に、県内全域から募集し、特に、社会自立を目指し、職業実習に力を入れるということです。開校は来年4月で、再来年4月には、倉敷市にも設けられる予定です。

瀬戸大橋20周年で通行料金半額
瀬戸大橋の開通20周年を記念して、4日から2日間、瀬戸中央自動車道の通行料金が半額になります。ETC搭載車のみが対象ですが、半額にまで値下げされるのは初めてです。今月10日、瀬戸大橋は開通20周年を迎えます。本四高速ではこれを記念して、4日から2日間、瀬戸中央自動車道の岡山県の早島インターチェンジから香川県の坂出インターチェンジまでの通行料金を半額に割り引くサービスを行います。対象はETC搭載車に限りますが、通常4100円の所が2050円で通行できます。この割引にあわせて、岡山県の後楽園と香川県の栗林公園では入園料を半額にすることを決めました。瀬戸大橋の通行台数は1997年度の588万台をピークに減少し、近年は横ばい状態が続いています。そして、通行台数が伸び悩んでいる大きな原因と言われてきたのが橋の高い通行料金です。この料金を巡る問題は開通以来常に解決すべき課題となっていました。これまでも通行料金の値下げを要望してきた坂出商工会議所の榊久雪会頭は今回の半額割引がこれからの値下げにつながればと期待しています。開通20周年という大きな節目に実施される通行料金の大幅割引。瀬戸大橋の料金について改めて考えるきっかけとなるかもしれません。

高速道路ICで交通安全呼びかけ
レトルトカレーを配って高速道路の事故防止を呼びかけるキャンペーンが、岡山市の山陽自動車道岡山インターチェンジで行われました。春の交通安全県民運動の一環として行われたもので、出発式では岡山県警高速隊の槙原洋二隊長が、「新社会人など不慣れな運転が増えるこの時期は特に注意が必要」とあいさつしました。キャンペーンでは、ルールを守って華麗に運転してほしいという思いから、インターチェンジを利用したドライバーにレトルトカレーが配られました。岡山県内では、高速道路の事故が去年1年間に約1000件あり、5人が亡くなっています。側壁やガードレールに接触する自損事故や、走行中の追突事故が多く、県警は、わき見運転やスピード違反をしないよう呼びかけています。

岡山市、暫定税率失効で32億円の歳入減
今月1日に失効した道路特定財源の暫定税率について岡山市は4日、廃止された状態が続けば年間、32億円の歳入減になるという試算を発表しました。さらに、国からの補助金の減少なども予想されることから、道路建設などで今年度は56億円分の事業を留保しなければならないとしています。岡山市の高谷茂男市長は県選出の国会議員に地方の歳入不足については国が責任を持って対応するように求める要望書を提出しました。

古い着物を使った人形の展示会
明治以降の古い布で作った衣装を着せた手作り人形の展示会が津山市のギャラリーで始まりました。「晃野ばあちゃんのお細工物展」と名づけられたこの展示会は、去年12月に86歳で亡くなった津山市の早瀬晃野さんが古い着物などで作った衣装を着せたかわいらしい人形が展示されています。生前、早瀬さんがつくった人形用の着物はおよそ400枚。その時代の流行を取り入れた着物が着せられた人形は、懐かしさを感じさせてくれます。この展示会は6日まで、津山市沼のくらやアートギャラリーで開かれています。