大和証券グループ本社は4日、2008年3月期の連結純利益が前の期に比べて51%減の450億円になる見通しだと発表した。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題で債券・株式相場が急落し、取引関連の事業で損失が拡大したことが主因としている。
08年3月期は営業利益が同54%減の850億円、経常利益が同53%減の900億円を見込んでいる。期末配当金額は未定だが前の期(1株当たり28円)から下がる公算が大きい。
サブプライム関連の金融商品そのものは保有していないが、信用収縮の動きが広がり、債券市場で個別企業の上乗せ金利が急上昇(価格は下落)したことなどの影響を大きく受けた。年初からの株価下落も損失を拡大させた。(04日 20:17)