介護保険の認定装う女、90代男性から100万円盗む…北九州
北九州市は2日、同市小倉北区の一人暮らしの90歳代男性が、介護保険の認定調査員を名乗る女から100万円を盗まれたとして、小倉北署に被害届を出したと発表した。
福岡県内では今年に入り、女による同様の手口の窃盗事件が別に4件発生しており、県警は同一犯の可能性もあるとみて捜査している。
同市の発表によると、男性は3月31日午後、「市役所から介護保険の調査に来た」と言う女の訪問を受けた。年金振込通知書や年金が振り込まれた貯金通帳を見せるよう要求され、手提げバッグから通帳を取り出して見せ、約1時間話をした。
翌日、バッグを調べたところ、100万円を入れていた封筒がなくなっていた。女は30〜40歳。身長は1メートル55ぐらいという。
別の4件は、久留米、朝倉、小郡、大牟田の各市で発生。75歳以上の男女4人が介護保険の調査に来たなどとして女の訪問を受け、7万〜25万円の計53万円を盗まれた。
北九州市は近く各自治会に対し注意を喚起する方針。「調査員が通帳などの提示を求めることはない。こうした訪問を受けた際は、必ず身分証明書を確認してほしい」と呼びかけている。