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鳥インフル、感染繰り返し強毒化・鳥取大、遺伝子変異を確認

 2005年に茨城県などで発生した毒性の弱い鳥インフルエンザのウイルスを、ヒヨコからヒヨコに繰り返し感染させると、鶏を高確率で死なせるほどに毒性が強まることを、鳥取大の伊藤寿啓教授らが実験で確かめ、3日発表した。

 弱毒性ウイルスに特有の気管や腸だけでなく、脳を含む全身の組織で増殖するよう遺伝子が変異していた。伊藤教授は「ウイルスが弱毒性で死んだ鶏が出なくても、放置せずにすべての鶏を素早く処分する必要がある」と指摘している。

 伊藤教授らは、茨城県の養鶏場で採取したウイルス(H5N2型)をヒヨコから別のヒヨコに次々に感染させて実験。最初は無症状だったが、8回目の感染で弱い症状が出始め、17回目には脳で増殖するようになった。20回目には感染したヒヨコが死ぬようになり、28回目にはウイルスを注射した8羽の鶏すべてが死ぬほど、毒性が強まった。〔共同〕(07:00)

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