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東京・区議連絡会代表ら 首相、外務大臣に要請 「万景峰92」号の入港など

就航再開で、「対話のきっかけ」を

 東京都の日朝友好促進区議会議員連絡会の代表らが3月31日、首相官邸を訪れ大野松茂内閣官房副長官と面会し、「万景峰92」号の入港禁止措置の解除を求める福田康夫内閣総理大臣、高村正彦外務大臣あての要請書を提出した。超党派の地方議員らが首相官邸で官房副長官に申し入れを行うことは異例だという。

 要請書は、「万景峰92」号の入港禁止措置により親族との面会や民族学校の修学旅行を断念、変更せざるを得ない、在日朝鮮人が多く不自由な思いをしていると指摘。「私たち地方議員は地域で生活する在日朝鮮人のこのような状況を身近に見聞きし大変心を痛めてきた」として、人道的見地から「在日朝鮮人の家族との絆」である「万景峰92」号の入港禁止措置の解除を決断するよう求めた。

 申し入れを行った福田伸樹事務局長(北区議)らは、共に地域に暮らす在日朝鮮人の高齢者たちが、ほとんど唯一の渡航手段と言える「万景峰92」号の就航再開を心待ちにしているとし、人の往来、交流の重要性を指摘した。また、入港禁止の解除は「対話のきっかけ」「日朝平壌宣言に基づいた関係の打開につながる」と強調した。

 大野官房副長官は、地方議会議員が超党派で「制裁」措置の撤回を求めて首相官邸に来たのは過去に例がないとしながら、拉致問題や6者会談の進展状況などさまざまな問題を考えながら進めたい、要望書を判断材料の一つにしたいと述べたという。(取材班)

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[朝鮮新報 2008.4.4]