このアンケート調査は、日銀が３か月おきに行っているもので、今回はことし２月から先月上旬にかけて全国の４０００人を対象に行い、２３００人余りから回答がありました。この中で物価が１年前と比べてどう変わったのか尋ねたところ、「かなり上がった」、「少し上がった」という回答が、合わせて８５．９％に上り、前回、去年１２月の調査に比べて７ポイント余り増え、平成５年に調査を始めて以来、最も多くなりました。また、暮らし向きが１年前と比べてどう変化したかという問いに対しては、「ゆとりがなくなってきた」という回答が過去最高の５６．７％に達し、「ゆとりが出てきた」と答えた人を大きく上回りました。さらに今後１年間の支出についても、これまでで最も多い５７．３％が「減らす」と答えています。これについて、日銀では「食料品や生活用品などの値上がりが相次いでいるうえ、景気の先行きに対しても慎重な見方が強まっており、今後も消費に慎重になる人が増える可能性がある」と話しています。